2017.8.29
台湾夜市の鉄板として、地元民にこよなく愛される台湾風唐揚げ「鹽酥雞」。 目の前でサクッと揚げてくれる味はビールのおつまみにも最高!未だに気になっているけど買えない!という方のために、その魅力と注文方法をご紹介します。
こんにちは!編集長の小伶(しゃおりん)です。
台湾にはたくさんの魅力的なグルメがありますが、「オススメは?」と聞かれたときに、私が必ずや紹介しているのが、台湾風スパイシー唐揚げと称される「鹽酥雞(イエンスージー/yánsūjī)」。
夜中3時頃までやっているお店も多い鹽酥雞屋台。夜市で見かけたことがあるという方も多いはずですが、その注文方法のハードルが高いことから(!?)なぜかガイドブックではなかなか紹介されていません。これはもったいない!ぜひこの美味しさ&魅力を沢山の人に知って欲しい!そんな熱い想いでご紹介させていただきます。
「鶏」という漢字が入っているとおり、もともと「鹽酥雞」は衣をつけてサクッと揚げた鶏肉にスパイスをかけた台湾風唐揚げのことを指します。しかし台湾の鹽酥雞屋台の品揃えは凄まじく、肉・野菜・練り物・豆腐・スイーツとなんでもあり!
今では「鹽酥雞」といえば、鶏肉にかぎらず、この揚げ物屋台のことを頭に浮かべる人がほとんどです。
日本の唐揚げとは少し違った味わいで、生姜や醤油などのこってりとした下味はついておらず、タピオカ粉を衣に使ったサクサクとした食感で、スパイスの効いたスナックのよう。これがもう、ビールに最高に合う!!!
テイクアウト専門であることが多いので、ここで購入してホテルに戻って晩酌を楽しむも良し、コンビニで缶ビールを買って、右手にビール、左手に鹽酥雞で夜市を食べ歩きするも良し!ぜひお気に入りの楽しみ方を見つけてくださいね。
一見ハードルの高い鹽酥雞屋台ですが、ルールはとってもシンプル。
屋台にはザルやボウルなどの入れ物とトングが置かれているので、それを手に取り、好きな食材を入れて、お店の人に渡すだけです(とはいえちょっと緊張しちゃいますよね…)。
このときに注意したいのが、各食材は一人前の提供料が決まっているということ。
例えば、定番の鶏肉が欲しい!ということであれば、置いてある鶏肉を「ひとつだけ」入れればOK。店員さんがあとで量を調節し、一人前分に増やして調理してくれます。各食材、一人前ごとに20元〜程度と価格も決まっているので、半量だけ、ひときれだけ… というような注文が出来ないので要注意です。
野菜などは一人前ごとに輪ゴムやパック、袋でまとめられていたりするので、ばらしたりせずにボウルを取ってくださいね。以下のように串刺しになっている食材は、串ごとボウルに入れればOK!
ここで、鹽酥雞マニアの私が必ず注文するオススメの具材をご紹介! お店によっては揃えている具材も違いますが、以下メニューは定番でもありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
◎鹽酥雞(イェンスージー/yánsūjī):小さくカットされた鶏肉。その名が料理名になっているぐらいですので、必ずや注文してくださいね!同じ鶏肉でも、カットされていない一枚肉を使ったものは雞排(ジーパイ/jīpái)という別のメニューになっているのでお好みで。
◎魷魚(ヨウユィ/yóuyú):スルメイカ。カラッと揚げてスパイスたっぷりなんて、美味しくないはずがありません!
◎甜不辣(ティエンプーラー/tiánbúlà):日本の”天ぷら”からきている具材、さつま揚げのこと。ボリュームもたっぷりで美味しい!
◎杏鮑菇(シンバオグー/xìngbàogū):エリンギ。食感も香りも良くて美味しい!かなり定番なので、ここからスピンオフした「エリンギ唐揚げ」の屋台も夜市にはあるぐらいです。
◎四季豆(スージードウ/sìjìdòu):インゲン。脇役と見せかけて主役級の美味しさ!これは絶対にハズせません!!!!適度に油を吸いつつもプチプチとした食感で、箸休め的にも欠かせない食材。
◎地瓜(ディグアー:dìguā):台湾のさつまいも。棒状にカットされたさつまいもはとっても甘く、まるでスイーツのよう!「梅子粉」と呼ばれる、梅味の粉をかけて食べるのが定番です。
あまりにも具材が沢山あるので、まだまだ未知な味もたくさん。他にも定番具材といえば、ブロッコリーやしいたけ、魚肉ソーセージやお肉の様々な部位などなど。
蘋果派(アップルパイ)などのスイーツ系の具材を置いているところもあるので、ぜひ試してみてくださいね!
好きな具材を入れたら、ボウルをお店の人に渡します。 するとその場でジュワッと揚げてくれますよ〜!以下のムービーのように、鶏の唐揚げには台湾バジルをたっぷり入れて揚げてくれます。
沢山人が並んでいるときは順番に揚げてくれるので、屋台の前で待ちましょう。お店の人が目の前で揚げているのを見ながら「あ、あれ私のかな?」とソワソワしながら待つのも楽しみのひとつです(笑)。
油で揚げたあとは、スパイスを振って、具材ごとに紙の袋に入れてくれます。 このスパイスを振る工程、以前優しいおばちゃんが動画に撮らせてくれました。はあ〜見ているだけでお腹がすいてしまう〜!
ここまでいったらゴールまであと少し!鹽酥雞の最後を飾るのは、屋台のおばちゃんとのやり取りです。大体聞かれる質問は以下のとおり。
◎要辣嗎?(ヤオラーマ?/yàolàma?) 唐辛子粉はかける?
こう聞かれたら、答えは以下でOKです。
・不要(プゥヤオ/búyào)いらない
・一點點(イーディエンディエン/yīdiǎndiǎn)少しだけ
・要(ヤオ/yào)いる
ぴりっと辛い唐辛子パウダー、辛いのが好きな方はぜひぜひ!私はいつも「一點點」と答えてます。
◎要梅子粉嗎?(ヤオメイズフェンマ?/yàoméizǐfěnma?) 梅粉はかける?
これは具材に「さつまいも」を選んだ人だけ聞かれることのある質問。さつまいもにはこの甘酸っぱい梅味の粉をかけるのが定番なので、もし聞かれたら「要」「不要」で答えましょう。
最後に、できあがった鹽酥雞を渡されると同時にお会計を伝えられるので、ここでお金を渡せばOK!
具材によって値段は違いますが、唐揚げなど肉類のお値段は大体50元(約180円)〜、野菜やその他の具材のお値段は20元(約70円)〜となっているところが多いので、頭で大体を計算しておくと良いですよ。
とはいえやっぱり屋台で買うのはハードルが高い!という方、どうぞご安心ください!
最近では観光客にも優しい、マークシート式で注文できる大型店舗も増えています。
こちらは臨江通化夜市にある「台灣鹽酥雞」というお店。
こういう店舗では、具材がケースに収められているので衛生面でも安心ですよね。マークシートのような注文用紙に全メニューが書かれているので、注文したい具材をじっくり選ぶことができますよ〜!
マークシートを取って、欲しい具材と必要量を書いて、お店の人に渡すと番号札が渡されます。
レジの近くに電光掲示板などがあるので、自分の番号が表示されたら取りに行けばOK!これなら中国語が話せなくても安心です。
以上、いかがでしたか?見栄えはあまり良くないですが(笑)、袋をビリビリと破って開いて、机に広げて食べるのが台湾人のいつもの食べ方です。
手軽に食べられて、おつまみにも最高な鹽酥雞。その魅力が少しでも読者の皆さんに伝わっていれば嬉しいです!
また余談ですが、鹽酥雞のあの味を、日本でも楽しみたい!という方は、ぜひスーパーに売っている「鹽酥雞スパイス」なるものを試してみてください♪ お家で作った唐揚げや素揚げした野菜にこのスパイスをかけるだけで台湾の味になっちゃいますよ〜!
また今回ご紹介した鹽酥雞と同じく、台湾庶民&屋台の味として親しまれる「滷味」。こちらの注文方法も過去記事「一度食べたらやみつき間違いなし!ガイドブックには載っていない、魅惑の屋台ゴハン“滷味”」でご紹介しているので、是非チェックしてみてくださいね!
台湾ではこんなにメジャーなのに、なぜかガイドブックではなかなか紹介されていない屋台グルメ「鹽酥雞」。ぜひぜひマスターして、台湾の夜をさらに楽しんでくださいね!
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