2018.6.7
安旨グルメの宝庫、高雄!そんな高雄でぜひトライして欲しいおすすめの朝ごはん屋さんをご紹介します。台湾南部ならではのメニューや老舗が守り続ける素朴な味わい。高雄でしか食べられない高雄グルメの魅力を、ぜひ朝から堪能してくださいね!
大家好!編集長の小伶(しゃおりん)です。
台湾の第二の都市・高雄といえば、とにかくご飯が美味しい街!
最近は密かに「台湾で一番美味しいご飯が食べられるのは高雄では?」と思い始めています。過去の記事でも何度も紹介していますが、一度食べればやみつきになるようなジャンキーな美味しさはもちろん、グルメな高雄人に愛されているお店はどこも驚くほどお値打ち。お会計の度に「さすがにこの価格は台北ではありえないな〜」なんて思ってしまうこともしばしば。
そんなわけで今回は、さらにもう一歩踏み込んで、私がおすすめしたい!高雄の大好きなローカル朝ごはん屋さんをご紹介します。一度食べればきっとあなたも高雄の虜になること間違いなし!
それではいってみましょう!
まず最初にご紹介するのは、高雄メトロ「信義国小」駅から徒歩3分ほどの場所にある「錦田肉燥飯(ジンティエン ロウザオファン/jǐntián ròuzàofàn)」。こちらは台湾南部ならではのこってりグルメを早朝から堪能できるお店です。
お店の名前は「肉燥飯」なのですが、個人的にこのお店でぜひ食べていただきたいのは、お店で朝からぐつぐつと煮込まれているお魚! 台南など南部の名物としておなじみの虱目魚(サバヒー)の煮付け、優しい味の魚のすり身団子のスープ、お魚の皮や身のたっぷり入ったお粥などなど…
こちらが店先で豪快に煮込まれているお魚たち。
一瞬その見た目にギョッとしてしまいますが(笑)、現場はもうこれだけでご飯が食べられそうなぐらいの美味しそうな湯気と匂いが立ち込めています。
お魚の種類や部位も豊富なので、メニューで名前を見てもピンとこない方は、お鍋で煮込まれている場で直接お店の人に「このお魚が欲しい!」と指差しで注文しても大丈夫ですよ(おたまですくいあげて、こっちはお腹だよ〜、こっちは骨が少なくて食べやすいよ〜!と親切に教えてくれました)。
煮魚は千切り生姜と一緒にお皿に載せて、提供してくれます。見るからに味がしみしみ〜!
朝からこんなものが食べられるなんて、、、とため息が出そう、、、。
甘辛いお味ですが、お魚の風味もしっかり残っていて、さらに生姜のさっぱり感やシャキシャキとした食感も最高!味のバランスが良く、ご飯が進む進む〜!日本人の口にめちゃくちゃ合うんです。
もちろんその他にも、鶏肉飯や肉燥飯、魯肉飯と、台湾グルメの魅力がぎゅっと詰まったメニューが並びます。こちらは「肉絲飯(ロウスーファン」。細かく裂いた鶏肉が載っているのですが、いわゆる「鶏肉飯(ジーロウファン)」です。こちらも圧倒的な美味しさ!サイドメニューの厚揚げも絶品でした。というかもう!何を食べても美味しい!
こちらの肉絲飯は、一碗30元(120円ほど)!!!
もう安すぎて、涙が出そう、、、この店には「肉絲飯」のほかに、看板メニューの「肉燥飯(ロウザオファン)」、そしておなじみの「魯肉飯(ルゥロウファン)」と3種のご飯がありましたが、いずれも同じお値段です。
さてそれぞれの違いは何?と度々台湾人の間でも話題になるのですが、いわゆる台湾南部の「肉燥飯」=台北でよく見かける「魯肉飯」のこと。魯肉飯といえば豚の角煮を細かく切ったものがご飯の上に載っているイメージですが、それを台湾の南部では「肉燥飯」と呼ぶことが多いんです。
ではここで売られている「魯肉飯」ってどんなもの?というと、こちらが魯肉飯。
がっつり角煮がどーんとそのまま載っていて、ボリューム満点。台北だといわゆる「控肉飯(コンロウファン)」と呼ばれることの方が多いかもしれませんが、南部で「魯肉飯」といえば、こうした大きな角煮がそのまま載ったご飯のことを指すのだそうです。
まあ細かいことはさておき(笑)、何を食べても美味しい!それは間違いない!
なんとこの店、すごくローカルな雰囲気で日本人なんて一人もいなかったのに、看板メニューにはバッチリ日本語表記があります。迷ったらぜひこちらを参考にしてみてくださいね。
営業時間は朝4時半から14時となっているので早起きして朝ごはんにしても良いし、ホテルのチェックアウト後に立ち寄って、早めのお昼ご飯として食べるのもおすすめですよ〜!
錦田肉燥飯(ジンティエン ロウザオファン/jǐntián ròuzàofàn)
高雄市新興區渤海街102號[地図(Google Map)で見る]
営業時間:4:30~14:00
定休日:なし
続いてご紹介するのは、高雄で最も有名な朝ごはんといっても過言ではない!? 行列嫌いな高雄人が朝からこぞって並ぶ朝食店、「興隆居(シンロンジュ/xìnglóngjū)」です。
こちらの名物は「湯包(タンバオ)」。 いわゆる肉まんのようなものなのですが、「湯」=スープを意味するとおり、頬張った瞬間、あつあつの肉汁がたっぷり溢れ出します。
この大きさで一つ18元(69円)という安さも魅力!いくつも買ってお持ち帰りするお客さんの姿もちらほら。
写真では伝わりづらいですが、肉汁が本当にすごい!あっつあつの肉汁がじゅわ〜〜とこぼれるので、火傷しないように注意が必要!確実に手も口もベタベタになります!(笑)
具材のキャベツはシャキシャキ。肉汁はたっぷりですが、サイズはやや小さめであっさりとしているので何個もぺろっと食べれてしまいます。(私はいつも最初に1個だけ買うんですが、ついおかわりしたくなってもう一度並ぶことに…笑)
さて、こちらのお店は外国人客にもあまり慣れていないローカルなお店。
地元の高雄人たちも「この美味しさゆえ、店員さんの愛想が良くないのはガマン!」なんて話していることも(笑)。慌ただしく働くお店のおばちゃんたちを邪魔しないよう、メニュー表を見て、何を注文するかしっかり決めた上で並ぶのがおすすめです。不安な方はメモを書いて見せると良いですよ。
イートイン/テイクアウト問わず、まずは行列に並びます。
トレーを取って進んでいくと、まず最初に肉まんをサーブしてくれるおばちゃんがいるので、こちらでいくつ欲しいか伝えると、肉まんをお皿に盛って渡してくれます(肉まんを注文しない人はスルー)。
そのあとは燒餅などの注文を聞いてくれる人がいるので、必要であればそこで注文。その場でトレーに置いてくれます。ややこしそうですが、前の人について並びながら進んでいけば、特に問題はありません。
最後のレジのところで、ドリンクや豆漿などを注文すれば終わり。その場でお会計をして、タレやスプーン、お箸など必要なものを取って、席につきます(テイクアウトであれば商品を受け取ります)。
ちなみにこちらのお店、肉まん以外もかなりクオリティ高め! 私のお気に入りは油條(揚げパン)のたっぷり入った、まったり濃厚な美味しさの鹹豆漿(豆乳のスープ)。日本人好みの美味しさが、朝の身体にしみるんですよね〜。
「興隆居」のオープン時間は朝5時。売り切れ次第終了のメニューも多いので、ぜひ早めの時間帯を狙って行ってくださいね!(以前、AM10時頃に鹹豆漿を頼んだところ「もう油條がないので、抜きでも良い?」と言われてしまったことが…)
高雄人のソウルフードでもある朝ごはんをがっつり食べて、パワーチャージしましょう!
興隆居(シンロンジュ/xìnglóngjū) 六合本店
台湾高雄六合二路186號[地図(Google Map)で見る]
営業時間:AM4:00~11:00
定休日:月曜日
続いても、高雄人なら一度は食べたことのある老舗の朝食店「老江紅茶牛奶(ラオジャンホンチャニウナイ/lǎojiāng hóngchá niúnǎi)」。
こちらも小さなお店なのですが、ひっきりなしにローカルなお客さんが訪れています。店名のとおり、もともとの看板メニューは紅茶牛奶(ミルクティー)なのですが、一緒に昔から愛されているのが、こちらの火腿蛋土司(ハムエッグトースト)50元(約190円)!
とっても素朴で昔懐かしいビジュアルがたまりません!
注文の際はお店の人に「蛋要熟嗎?(ダンヤオショウマ?/dàn yào shóu ma:卵の黄身は火を通す?)」と聞かれますので、ぜひローカル気分で「半熟!(バンショウ/bànshóu:半熟)」と答えてくださいね。
たっぷりとマーガリンが塗られたトーストはサクッとした食感。そこに挟まっている両面焼きの目玉焼きにハム。がぶっとかぶりついて食べ進めていると、目玉焼きから半熟のとろ〜り黄身がこぼれだします!キャ〜!美味しい!これぞ!高雄人が愛してやまない朝ごはんです。
食べる際、確実に手は汚れますのでお気をつけて!(笑)
それ以外のメニューも、どれもシンプルで飽きのこない美味しさ。こちらは蛋餅(ダンビン)です。
名物であるミルクティーも茶葉のいい香りがして、朝からスッキリ目が覚める美味しさ。3時間かけて抽出した紅茶は、冷やすのにも氷を使わないのだとか。さすがは看板メニュー、一杯の紅茶にしっかりこだわりが詰まっています。
こちらのお店は基本的に24時間営業!朝から夜中まで、いつでもこの素朴な味に出会えるなんて、幸せ以外のなにものでもありません。
老江紅茶牛奶(ラオジャンホンチャニウナイ/lǎojiāng hóngchá niúnǎi)
高雄市新興區南台路51號[地図(Google Map)で見る]
営業時間:24時間営業
定休日:なし
以上、高雄のおすすめの朝ごはん屋さんをご紹介しました。
ほかにも高雄には、台湾南部を中心に展開するチェーン店なども多くあり、特に朝ごはんチェーンとして有名なのは「丹丹漢堡(ダンダンハンバオ/dāndān hànbǎo)」。台湾人の友人に高雄へ行くよ〜というと「じゃあダンダンのハンバーガーを食べなきゃね!」と言われることも。
「ダンダン」という名前でお馴染みなのは、台湾南部で展開しているファストフードチェーン。ペリカンがトレードマークのこちらのお店では、フライドチキン+麺線のセットや、ハンバーガー+お粥というちょっと驚いてしまうような組み合わせがあるんです。しかもものすごいボリュームにもかかわらず、お値段はドリンクもセットで80元(約300円)ほど!
台北などに住んでいる台湾人も「一度は高雄で食べてみたい!」と話していることも。
台湾人からしてみても、丹丹漢堡はB級の中のB級!胃袋も高雄にどっぷり浸かりたい〜!という方は、ぜひこうしたローカルのチェーン店も楽しんでみては? 店舗にもよりますが、朝7時頃からオープンしています。
さらにこちらは朝ごはん屋さんではありませんが、同じく高雄に本店を構え、台中以下の南部エリアでチェーン展開している「正忠排骨飯(ヂェンヂョンパイグーファン/zhèngzhōng páigǔfàn)」なども有名です。一際目立つ、大きな赤い看板と「正忠排骨飯」の文字が目印!
メインのお肉料理を選んで、その他、野菜などのおかずを3種類選んで詰めてもらうお弁当なのですが、この白いご飯の上にどーん!とお肉を載せた、ずっしり重厚感のあるお弁当はボリューム満点!
「正忠排骨飯」のオープンは朝10時頃。こちらも高雄には何店舗かありますので、赤い看板を見かけたら、ぜひチェックしてみてくださいね。
というわけで今回は、一度ハマったら抜け出せない!安ウマの高雄朝ごはんをご紹介させていただきました。台北ではありつけない抜群のコスパとお味を、朝からおもいっきり堪能してくださいね♡
せっかくなので最後は、台湾で大人気のスリーピースバンド・宇宙人の楽曲「要去高雄(高雄に行かなきゃ)」でお別れしましょう〜♪
暑い夏、太陽の日差し、短パンにTシャツに片手にはビール。そんな気楽な魅力がたっぷり詰まった高雄へGO! 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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