2016.9.24
皆さん、ガチョウ肉って食べたことありますか?日本ではなかなかお目にかかれませんが、その濃厚な味わいやジューシーな食感に魅了される観光客が増えています。今回は、台北で現地の台湾人からも大人気の「阿城鵝肉」で、実際にガチョウ肉を堪能してきました!
ガチョウ肉って、あまり日本では馴染みがありませんが、フランスなどヨーロッパではよく食べられ、高級食材と知られる「フォアグラ」もガチョウの肝臓を使ったもの。そんなガチョウ肉も、台湾では庶民料理として、かなりお手軽な価格で食べることができます!
旨味がぎゅっと濃縮された味わい、軽く燻製された香り、鶏肉や鴨肉とはまた違う、噛みごたえのあるお肉に、じゅわっと溢れる肉汁!
はあ〜。思い出すだけでヨダレが出てきそうです… 。
台湾といえば小籠包!というイメージが強いかもしれませんが、私、キュレーターの小伶(しゃおりん)は「台湾といえばガチョウ肉!」を全力で普及しようと活動中。そんなガチョウ肉を愛してやまない私が、台北で一番人気のガチョウ肉専門店「阿城鵝肉」をご紹介します。
MRT行天宮駅から、徒歩8分(MRT松江南京駅からも徒歩10分ほど)。
赤い看板にガチョウの絵が目印。近くには観光客も気軽に入れそうな飲食店も多く並んでいます。
現地でも大人気の行列店なので、並びたくないという方は、開店時間(am11:30)にあわせて行くのがオススメ。店内はわりと広く、日本の居酒屋のような雰囲気でもあるので、現地の人たちは家族や同僚たちとワイワイ来ているグループが多かったです。
そんな中、私は一人… だけど気にしない!この美味しいガチョウ肉にありつけるのなら!(それにしてもテーブルが鏡のようにピッカピカに磨かれている…)
お店に入ると、內用(nèi yòng:イートイン)か外帶(wài dài:テイクアウト)かを確認され、人数を伝えると、紙のメニューとペンを渡され空席に案内されます。
ガチョウ肉は、【煙燻(燻製したもの)】か【白斬(塩で煮たもの)】という2つの味から選べます。私はスモーキーな香りが大好きなので、今回は燻製のものを選びました。塩で調理したものは、鹽水雞のように表面の皮まで真っ白なのが特徴です。
頼む量は、記載されている目安人数を参考に。ガチョウの体の上の方か下の方かで選べるんですね。1~2人前のものは部位の指定はできないようです。
さらに私は春雨スープにガチョウ肉を入れた鵝肉冬粉が大好きなので、春雨スープ(冬粉湯)と、なにか野菜を炒めたものが食べたいと伝えたら「地瓜葉(さつまいもの葉っぱを炒めたもの)」を勧められたので、この3つを注文。
メインはガチョウですが、他にも豚足や内蔵系の部位を煮たもの、米血糕などの台湾料理が、かなり幅広くあります。大人数できて、沢山の種類をオーダーすれば、台湾料理がくまなく楽しめますよ。
ガチョウにつけるタレやお箸、ビールなどのドリンクはセルフサービスなので、使いたい・飲みたい人は各自店内で取りに行きます。ガチョウ肉はそのままでも十分味は濃厚ですが、軽くスモークしたようなお味なので、ゴマだれや、ぴりっと唐辛子のきいた醤油なんかも最高に合います。とりあえず色々取って、テーブルへ。
これ本当に1~2人分!?本当に!?というぐらいの量!
つやつや〜ぷりぷり〜なガチョウ肉。お皿にたっぷり敷かれた生姜の千切りと一緒にいただきます。
ソースをつけて食べたら、はわわわうまいいいいっ!!!!
一人だというのに、思わず「うまっ」と声が出ました。(笑)
春雨スープも、台湾で食べると、日本でいうところのスープにちょろっと春雨が入ってる.. というようなものではなく、ラーメンの麺がぜんぶ春雨になっているぐらいのボリューム。ニラとフライドオニオンがたっぷりで、あっさりだけど香ばしい味わい。スープ自体はそこまで味が濃くないので、このガチョウ肉と一緒に食べるとめちゃくちゃ美味しいんです。
さつまいもの葉っぱは、シャキシャキしながらもちょっとだけトロッとした舌触り。歯ごたえがあり、これまたニンニクがきいてて、美味しい!ビールがすすむ〜!
今回はこの量でお腹がはちきれそうだったので注文できませんでしたが、この店には「鵝油拌飯」という超人気ご飯があるそう。パッと見は白ご飯と見分けはつきませんが… 「食べ台湾!」でおなじみのAiwanさんも絶賛。
これは、ガチョウ肉を燻製させるときに出る肉汁を、ご飯にタレとしてかけたもの!なんてジャンキーなんだ!しかしこれまたたまらない美味しさで、クセになるみたいです。
一度でも台湾でガチョウ肉を食べた人は必ず「なんで日本ではガチョウ肉が食べられないのか?」と嘆くはず。それぐらいにガチョウはとってもジューシーで美味しく、私もいまでは台湾に行けば、必ずやガチョウが食べられる店を探しています。
こちらは今回の「阿城鵝肉」ではなく、通化夜市(MRT信義安和駅)の近くにある「鵝肉池」というお店でガチョウ肉を食べたときの様子なのですが、どこもこんな感じで大皿に切りたてのガチョウ肉をずらりと並べて出してくれるところがほとんど(こんなに量多いの!と驚いた瞬間が映像に収められましたw)。
レストランだけでなく、お店でその場で調理済のものを購入して持ち帰り、家庭での食卓に並ぶようなケースも多いガチョウ肉。こうした専門店だけでなくとも、「鵝肉麵(ガチョウ麺)」「鵝肉飯(ガチョウご飯)」などが食べられる店もあるので、「鵝肉(é ròu)」の文字を見たらぜひ頼んでみてくださいね!
このガチョウ好きが講じて、台湾のお土産でよく購入しているのが、鵝油香蔥(エシャロットをガチョウの油でじっくり揚げた調味油)。大きめの瓶にぎっちり詰まって300元ぐらい、SOGOや三越などの百貨店の食料品コーナーでは間違いなく売ってます。
私はママダメの茂木夫妻に台湾土産でこれをもらってからハマりました。これでキャベツなどをさっと炒めるだけで、めちゃくちゃ風味豊かな味に仕上がるんですよ〜!
ところで、私はこの店でガチョウ肉をたらふく食べたあと、台湾ですっかりお馴染みになった「歪腰郵筒(腰の曲がったポスト)」が近くにあることに気付いて、食後に10分ほど歩いて見に行きました。
「阿城鵝肉」は行天宮駅の近くということで、行天宮でお参りしてから行ってもいいし、食後に行天宮の地下にある占い横丁を楽しんでも良いかもしれないですね。
というわけで、台湾のガイドにはあまり載っていないガチョウ肉をご紹介しました。
ぜひ皆さん、私と一緒に「台湾といえばガチョウ肉!」を広めていきましょう♡
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