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台灣指南

次はどれに挑戦する? 優しい甘さに心ほどける台湾伝統スイーツ&トッピングまとめ

2020.9.4

豆花に仙草に紅豆湯… 台湾にはヘルシーでカラダにいい伝統スイーツがいっぱいありますよね♡今回は、台湾女子が日ごろから愛してやまない台湾伝統スイーツを一挙ご紹介!自由にカスタマイズできる楽しいトッピングも合わせて解析しちゃいます。

こんにちは。キュレーターのれいちぇるです。
台湾スイーツといえば、最近はタピオカが日本でもしっかりブームと共に定着しましたが、台湾好きを虜にする台湾伝統スイーツは他にもたくさん!

日本でスイーツといえばクリームたっぷりのパンケーキやバターをふんだんに使った焼き菓子などが思い浮かびますが、台湾で古く愛されている伝統的なスイーツは、穀類・芋・豆・果実など植物由来のものが多く、食後にもあっさりと食べられます。食材によっては身体のなかにこもった熱を下げてくれたり、血液を補ってくれるものもあり、まさに身体も喜ぶスイーツ天国!

というわけで今回の記事では、ガイドブックではなかなか紹介されないものも含め、台湾で挑戦しておきたい「台湾伝統スイーツ」を総まとめでご紹介します。トッピングとしてよく見かける食材も一覧でまとめましたので、次に台湾行ったらどれにチャレンジする? と妄想を膨らませながら読んでくださいね♪

 

仙草&豆花は台湾伝統スイーツの鉄板!

○豆花(トウファ/dòu huā) 

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豆花(トウファ/dòu huā)とは、豆乳を主に石膏などを使って固めたスイーツ。日本では “豆腐プリン” といった表現をされることもありますが食感はプリンほどツルンとしておらず、重量感があり、しっとりなめらかなのが特徴です。ほのかに大豆の香りがして、優しい甘さがとっても美味しいですよ。

暑い夏にはひんやり冷たい「冰豆花(ビントウファ/bīng dòuhuā)」、寒い冬にはほっこり温かい「熱豆花(ルァトウファ/rè dòuhuā)」と、一年中楽しめる定番スイーツ。一般的に豆花は、大豆からできた 黄豆豆花 であることが多いですが、お店によっては黒豆からできた 黒豆豆花 を扱っていることも。台湾では「黒いものの方が健康に良い」という考えから、黒豆豆花も結構人気があるんですよ。

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また、豆花は甘いシロップである糖水(タンシュイ/táng shuǐ)をかけて提供されるのですが、専門店では黒糖でできたシロップや、生姜のシロップなど選べることもあります。さらには、豆漿(トウジャン/dòu jiāng)を選べるお店も! 豆花に豆乳ってこってりしすぎじゃない? と思われるかもしれませんが、個人的にはこれがとってもおすすめです。一杯でこれだけ大豆イソフラボンが摂れるスイーツも珍しいですよね♪

次はどれに挑戦する? 優しい甘さに心ほどける台湾伝統スイーツ&トッピングまとめ

注文時にはトッピングとして、甘く炊いた小豆やお芋で作ったお団子、タピオカ、ピーナッツなどお好みの具材を選びます(トッピングの解説は記事の後半でもご紹介)。

次はどれに挑戦する? 優しい甘さに心ほどける台湾伝統スイーツ&トッピングまとめ

どれを選んでいいか分からない! とお困りの方は、綜合(ゾンハー/zōng hé)と表記のあるメニューがあれば、それを選んでみてください。定番のおすすめ具材をバランスよくトッピングしてくれているものなので、安心して楽しめますよ♪

○仙草(シエンツァオ/xiāncǎo)

仙草 台湾スイーツ

続いては、仙草(シエンツァオ/xiāncǎo)。日本では、仙草(せんそう)やグラスジェリーと呼ばれています。仙草とは植物の名前で、この葉・茎を煮詰めると黒いとろっとした液体となり、それを冷やし固めると写真のような黒いゼリー状のものになります。

名前に「草」とあるので漢方のような味がするんじゃない? と思う方もいるかもしれませんが、ゼリー自体にはあまり味はなく甘いシロップやトッピングとともにいただきます。少しだけ渋い香りがするので、初めて食べた人はコーヒーゼリーのような感覚を覚えるかも。さっぱりしてとても食べやすく、ミルクティーなどのドリンクのトッピングとして入れて食べるのも美味しい万能選手! カロリーも低いので罪悪感なく食べられて、「タピオカよりも仙草!」と日本の台湾好きにもハマる人が続出しています。

注文時の注意点として、通常のスイーツはホット&コールドを「熱 or 冰(ルァ or ビン/rè・bīng)」と表現しますが、仙草の場合は「燒 or 嫩(シャオ or ネン/shāo・nèn)」で選ぶので要注意。ゼリーを焼いてるの!? と思いますが、そういうわけではありません。

冬は温かいもの(燒仙草:シャオシエンツァオ/shāo xiāncǎo)、夏は冷たいもの(嫩仙草:ネンシエンツァオ/nèn xiāncǎo)が主流。仙草には身体の夏を下げてくれる「暑気払い」の効果があることで有名なので、暑い台湾の夏にはぴったりのスイーツです。

※ 暑気払いの効果のことを、中国語では “消暑(シャオシュ/xiāoshǔ)” と呼びます。昔から受け継がれる生活の知恵ですね。

 

元祖・台湾かき氷といえばこれ!

○八寶冰(バーバオビン/bābǎobīng)

次はどれに挑戦する? 優しい甘さに心ほどける台湾伝統スイーツ&トッピングまとめ

続いては、元祖・台湾式のかき氷として知られる「八寶冰(バーバオビン/bābǎobīng)」。台湾でかき氷というと、定番のマンゴーかき氷や雪花冰(練乳ミルク味の氷を削ったもの)をイメージする方が多いと思いますが、台湾人にとって「かき氷」といえばこれ!

子供から老人まで昔から愛される八寶冰は「八つの宝」という名前のとおり、8種類のトッピングを贅沢に載せたかき氷です。こちらも小豆や甘く煮たピーナッツ、芋頭(タロイモ)など、代表的なトッピングはどれも体によいものばかりでなんだかまるで和菓子みたい。

次はどれに挑戦する? 優しい甘さに心ほどける台湾伝統スイーツ&トッピングまとめ

熱い夏に食べると、氷がだんだん溶けてきて、ひんやり冷たいおしるこのような味わいになりそれがまた美味しい! マンゴーかき氷などに比べると見た目はちょっぴり地味ですが、一口ごとに違う味わいが楽しく、なんだか懐かしい気持ちになれます。

○黑糖剉冰(ヘイタンツァビン/hēitáng cuòbīng)

次はどれに挑戦する? 優しい甘さに心ほどける台湾伝統スイーツ&トッピングまとめ

続いて、台湾ツウの中で根強い人気を誇るかき氷「黑糖剉冰(ヘイタンツァビン/hēitáng cuòbīng)」。剉冰というのは、台湾語でかき氷を意味する言葉で、台湾語を話す人が多い南部エリアで特に愛されていることから、この名前が定着しているようです。

名前のとおり、黒糖シロップをふわふわの氷にかけたかき氷なのですが、このシロップがどろりとしていて絶品! こちらも小豆や緑豆などさまざまなトッピングとあわせて食べます。

次はどれに挑戦する? 優しい甘さに心ほどける台湾伝統スイーツ&トッピングまとめ

特に高雄に本店を構える「陳Q古早味黑砂糖剉冰」というお店の黑糖剉冰がおすすめです。ぜひ一度は食べてみてくださいね!

 

さっぱり甘酸っぱく爽やかな愛玉子(オーギョーチ)

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夜市などで大きなタライに入ったゼリーの塊を見て「あれ何!?」と気になっていた方もいるのではないでしょうか。この食べ物の正体は「愛玉(アイユィ/àiyù)」と呼ばれるスイーツ。日本や香港では「オーギョーチ」とも呼ばれていて、愛玉子(クワ科イチジク属)という植物の果実を水の中で揉みだして作られます。

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水の中で果実をモミモミするだけで、プルプルのゼリーができるなんて! 作り方も面白いので、迪化街の乾物屋さんなどに売られているキットを買って、自分で作ってみるのも楽しいかも。

このキラキラゼリーは夏の夜市の風物詩! レモンシロップをかけてスプーンで食べたり、夜市などではドリンクのようにコップを入れて飲むゼリーのように太いストローで食べるスタイル(檸檬愛玉)で提供されることが多いです。

次はどれに挑戦する? 優しい甘さに心ほどける台湾伝統スイーツ&トッピングまとめ

ツルンとした喉越しも、甘酸っぱいレモンの爽やかさも最高! 甘いものが苦手な方にもおすすめ。こちらも暑気払いの効能があるので、暑い夏に摂るのがぴったりです。

 

緑豆のやさしい甘さ、緑豆湯(リュドウタン/lǜ dòu tāng)

次はどれに挑戦する? 優しい甘さに心ほどける台湾伝統スイーツ&トッピングまとめ

見た目は野菜スープのよう!? ですが、台湾の若い人にも大人気の「緑豆湯(リュドウタン/lǜ dòu tāng)」。緑豆を甘く煮込んで作った冷たいスイーツですが、緑豆も暑気払いの効果があるとして知られているため、台湾南部で特に愛されています。

柔らかく煮た緑豆をミルクと合わせてミキサーにかけた飲み物「緑豆沙(リュドウシャー/lǜdòushā)」も夏のドリンクスタンドでは大人気です!

 

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冬に食べたい温かいスイーツもお忘れなく♪

○紅豆湯(ホンドウタン/hóng dòu tāng)

次はどれに挑戦する? 優しい甘さに心ほどける台湾伝統スイーツ&トッピングまとめ

暑い夏に緑豆や仙草を食べる一方で、冬は身体を内側からぽかぽかと温めてくれる温かいスイーツも人気です。冬スイーツの定番といえば「紅豆湯(ホンドウタン/hóng dòu tāng)」。小豆スープのことで、日本のお汁粉をさらっとさせた味わい。小豆の栄養素をしっかり摂れることはもちろん、女性のアンチエイジングスイーツとしても人気です。

身体をぽかぽか温める効果のある生姜を使ったシロップを使っているところもあります。寒いシーズンに食べるあったかスイーツはまた格別です!

○花生湯(ホアシェンタン/huā shēng tāng)

次はどれに挑戦する? 優しい甘さに心ほどける台湾伝統スイーツ&トッピングまとめ

花生(ホアシェン/huā shēng)とはピーナッツのこと。花生湯といえば、ピーナッツを甘く柔らかく煮たスープで、ほんのり甘く温かい花生湯に、湯圓(あんこの入ったお団子)や油條(揚げパン)を入れて食べるのが、たまらなく美味しい〜! これはなかなか日本では味わえないスイーツ。未体験の方はぜひチェックしてみてくださいね。

台湾スイーツを自分好みにカスタマイズ!

さて、今回ご紹介してきた台湾スイーツは、トッピングも載せた状態で提供されることも多いですが、ほとんどのお店では、様々な種類のトッピング=配料(ペイリャオ/pèi liào)から自分好みに選んでカスタマイズすることができます。

次はどれに挑戦する? 優しい甘さに心ほどける台湾伝統スイーツ&トッピングまとめ

場合によっては「豆花+3種のトッピング」で60元、などという価格設定をしているお店なんかもあります。カウンターにずらりと並ぶ色とりどりのトッピングに思わず目が奪われて、あれもいいな〜これもいいな〜と迷いがちだけれど、自分の番が回ってきたら、ぱぱっとトッピングを数種類選ばないといけなくて、これが慣れるまで結構緊張するところ。

そこで!代表的なトッピングをここで一挙にご紹介。これ食べてみたい! これは挑戦したことなかった! というものを是非チェックしてみてくださいね♪

台湾スイーツの定番トッピング一覧

  • ・紅豆(hóng dòu):甘く煮た小豆。定番中の定番!
  • ・大紅豆(dà hóng dòu):甘く煮た金時豆
  • ・綠豆(lǜ dòu):甘く煮た緑豆
  • ・芋頭(yù dòu):タロイモ。ほくほくして食べごたえあり!
  • ・地瓜 (dì guā) :サツマイモ。台湾のサツマイモはオレンジ色で甘さも濃厚
  • ・薏仁(yì rén):柔らかく煮たハトムギ。女性に大人気!
  • ・麥片(mài piàn):柔らかく煮たオートミール
  • ・花生(huā shēng):柔らかく煮たピーナッツ
  • ・蓮子(lián zi):蓮の実
  • ・蒟蒻(jŭ ruò):細く刻まれたこんにゃく
  • ・布丁(bù dīng):プリン

 

<人気のお団子系トッピング>

  • ・粉圓(fĕn yuán):色付きタピオカ
  • ・芋圓(yù yuán):タロイモ・サトイモから作られた団子(灰色)
  • ・地瓜圓(guā yuán):サツマイモから作られた団子(オレンジ)

台湾スイーツ、タロイモ団子

  • 包心粉圓 (bāo xīn fĕn yuán): 真ん中に餡の入っているタピオカ。カラフルで、抹茶餡、胡麻餡、葡萄餡など色んな味があります

次はどれに挑戦する? 優しい甘さに心ほどける台湾伝統スイーツ&トッピングまとめ

  • 小湯圓(xiǎo tāng yuán):紅白の白玉団子

次はどれに挑戦する? 優しい甘さに心ほどける台湾伝統スイーツ&トッピングまとめ

  • 粉粿 (hún-kóe;台湾語):サツマイモの粉から作られたわらび餅のような食感のスイーツ(写真の黄色いもの)
  • 米苔目(mǐ tái mù):米粉から作られた麺(写真の白いうどんのような麺)

次はどれに挑戦する? 優しい甘さに心ほどける台湾伝統スイーツ&トッピングまとめ

どのトッピングが合うかわからないときは、お店の人にオススメを聞いてみてもいいかも。「有推薦的嗎?(オススメありますか?)」と聞けば、ハズレはありませんよ♪

 

身体も心も喜ぶ♪ 台湾の伝統スイーツまとめ

いかがでしたか? こうして見てみると、台湾の人たちが普段からいかにヘルシーなスイーツを食べているかよくわかりますよね。

罪悪感なく(!?)毎日スイーツを食べられるのも、台湾旅行中の特権♪
日本ではなかなか見かけないものばかりなので、台湾旅行ではぜひ未体験のものも試してみて下さいね! 最後まで読んでいただきありがとうございました♡

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