2016.10.19
台湾グルメといえば、欠かせないの鴛鴦火鍋。一度に2種の味を楽しめる鍋は最高ですよね!ただひとつ問題は、一人旅ではなかなか入れる店がないこと。そこで今回は、台北で唯一(!?)一人で鴛鴦火鍋を楽しめる”單人火鍋”の専門店に行ってきました!
こんにちは!編集長の小伶(しゃおりん)です。
台湾へはもっぱら一人旅で行くことの方が多い私。おなじく一人旅ラバーの方にはご理解いただけるであろう、一つの重大な課題が… そう!食べたいのに食べられないゴハン問題です!
台湾には美味しいグルメがたくさん〜!夜市などは一人でも十分ぶらぶらできるし、B級グルメを堪能できる食堂、地元の朝ごはん屋さん、有名な小籠包屋さんなども、一人旅の強い味方。だけど唯一、一人ではアプローチできない台湾グルメがあります。
それが「鴛鴦火鍋(おしどりひなべ)」!鍋が二層に分かれている、アレです。
出典:http://www.mala-1.com.tw/jp/index.html
「陰陽」の記号に見立てて仕切られた金属製の丸鍋で、多くは「白湯(パイタン)」などの薬膳系のスープと、唐辛子や山椒で深い辛味の際立つ「麻辣(マーラー)」の2種を楽しめるのが特徴。それぞれに特徴的な美味しさがあって、白湯を食べてたら、辛いのが恋しくなり、辛いのを食べていると白湯が恋しくなり… と、とにかくいいとこ取りな鴛鴦火鍋。
台湾にはこの鴛鴦火鍋を食べられる有名店が沢山あるのですが、ガイド等に載っている美味しい店(無老鍋、鼎王など)だと、どうしても大人数向けとなっているため、テーブルあたりの最少消費額が決まっているんですよね(女性一人ではなかなかそんなに食べられない!)。
そして、現地の台湾人に人気の「馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋」などは、食べ放題形式。これも大人数には嬉しいけれど、日本のファミリーレストラン風で、なかなか一人では入りづらいんです。台湾人の友達に、一人で鴛鴦火鍋が食べられる店を聞いてみても、「そんなの見たことないよ、火鍋は大人数で食べるから美味しいんでしょ!」と言われる始末。(笑)
いやいやそうなんだけども!どうしても一人で行きたいんだよ〜!と。一体、一人旅の皆さんはどうしてるの?と悩み、なかなか出会えずだったのですが、色んな人に聞き込んだ結果、ようやく!台北で見つけました。一人旅ラバーの皆さま、必見です。
場所はMRT「國父紀念館」駅の1番出口より、徒歩5分ほど。住所は、台灣台北市大安區延吉街131巷7號です。 ここは”東區“と呼ばれるグルメエリアでもあり、近くにはガイドブックなどにもよく載っている「騷豆花」という豆花屋さんや、「東區粉圓」などの台湾スイーツ店も多くあります。
出典:http://ashinjo.pixnet.net/blog/post/42103789
お目当ての「紅九九-個人麻辣火鍋」は、赤い看板が目印。四川風の味を大事にしているということもあり、なんだか中国っぽい店構えです。
お店の中は、6人掛けのテーブルがいくつかあり、週末の夜なんかは満席になるほど人気だそう!こちらのお店はランチもやっているので、比較的空いているお昼時に行くのがオススメです。お店に入ると、元気な女性の店員さんが私の顔を見るなり「一位嗎?(お一人様ですか?)」と聞いてくれました。
聞いてみると、やっぱりこの店は一人で来るお客さんも多いそう。6人掛けのテーブルを贅沢に一人で使わせてもらうことに。
出典:https://rmfoodie.com/p/1255
有名な火鍋屋さんだと夜しかオープンしていないこともあるので、この「ランチの時間帯も営業している」というのも一つ、ポイント高いですよね。
テーブルにつくとメニューを渡され、平日限定のお得なランチセットをおすすめされました。388元(1,500円ほど)で、鍋と具材(野菜・きのこ・お肉)、主食(ご飯や麺など)、デザートがついているセットです。
お鍋は「麻辣・鴛鴦・和風野菜」から選べるとのことで、私はもちろん迷わず「鴛鴦」を選択!もちろん一種だけを楽しみたい方は「麻辣」や「和風野菜」を選べばOKです。
麻辣味は、辛さを「小・中・大」から選べるようだったので、中辛を選択。ちなみに麻辣鍋にはもともとスープの中に「豆腐」と「鴨血(鴨の血を固めたもの)」が入っているとのことだったので、私は苦手な「鴨血」を抜いてもらいました。
鴨血を抜いてもらえますか?という表現は、私はいつも「可以不要鴨血嗎?(鴨血無しにできますか?)」という聞き方をしています。(麻辣鍋が好きといいつつ、鴨血が苦手だなんて失格!とは言わないで…)
肉類は、アメリカ産の牛肩ロース、台湾産の豚肉、ニュージーランド産の羊肉から選べるようだったので、私は牛肉をチョイス。さらに主食は、白ご飯、王子麺(台湾名物のインスタント麺)、手作りラーメン、春雨の中から選べるようだったので、白ご飯をチョイスしました。
火鍋には何かとこだわりのある私。具材の中に「豆皮(湯葉)」と「油條(中華風揚げパン)」がついていないことに気付き、こちらは単品で注文しました。台湾火鍋には、やっぱり豆皮と油條がないとね〜!
こちらが単品メニュー。
追加で具材を頼みたい場合は、こちらからチョイスするのが良さそう。ちなみに、油條、豆皮ともに、それぞれ40元(150円ほど)でした。安い!さらに辛〜い鍋を食べるには、ドリンクもいるなと思い、無糖の烏龍茶を注文。すると、注文したあとに、無料の温かい烏龍茶を提供されました(これがあるならお茶頼まなきゃよかった…)。
果たしてこんなに食べられるのか!?とドキドキしつつ… お鍋たちの到着を待ちます。
待つこと5分ほど、早速お鍋が運ばれてきました!6人掛けのテーブルですが、一人一つ、電気鍋を置くコンロが用意されていて、そこに直径25cmほどの鍋が置かれます。
おおお〜これはなかなか新鮮!
普通だと皆で大きなお鍋を囲むところ、自分専用のお鍋(しかも結構大きい)が置かれる贅沢さ。そして提供された具材、これは・・・! まさかのアフタヌーンティーセット風!?(笑)
思わずちょっと笑いそうになりました。こんなオシャレな火鍋があるとは…上段から、野菜・きのこ・お肉類に分かれています。オシャレさよりも、6人テーブルに一人ひとつの鍋と考えると、この提供方法によってだいぶスペースが節約できるんでしょうね。これはなかなか頭良い!(笑)
上から見ると、こんな感じ。なかなか特別〜!思わず撮影大会をしたくなります。
追加で注文した具材も、結構なボリューム。豆皮は、炸豆皮(揚げた湯葉)で、こちらも日本の油揚げをさらにカリッとさせたような食感も楽しめるタイプ。
それぞれの鍋用のタレも渡されて、あとはセルフサービス!温度も自分で調整できるので、好きなタイミングで、好きなペースで楽しめます。
待ってました〜!とばかりに、大好きな麻辣鍋には油條を投入!これをふにゃふにゃになるまでスープを染み込ませたら、ご飯の上に豪快に載せて、じゅわじゅわ〜と染み出した辛いスープと一緒に食べるのが最高に美味しいんですよ!
最高!熱い!辛い!旨い〜!
スパイスが効いていて、思いっきり香りを嗅ぐと、そこはもう異国。一人で汗かきながらハフハフ!美味しい〜!一人でも火鍋って楽しいんだよ!と台湾人の友達に伝えたい!(笑)
辛いのに飽きたら、野菜鍋の方も。
こちらもシンプルですが、特製ダレにつけるとこれまた日本の鍋とは違う味わいで美味しい。特製ダレが酢醤油のようなお味だったので、辛さをスッと和ませてくれるようなコンビネーションでした。最高か!
追加した具材の分もあったので、さすがに量は多く.. ちょっぴり残してしまいましたが、セットについている食後のデザートは別腹です。こちらはカップの仙草ゼリー。
辛くて温まった身体から、スッと熱がさめるような涼しいお味。ほんのり甘くて、癒やされます。
ちなみにこの店、お一人様大歓迎!と書いていますが、もちろん大人数で行くのもオススメ。友達同士で行っても、私は辛いのは苦手、だとか、羊は食べれない、だとか好みはありますもんね。そうした好みが違うグループで一緒に行っても、それぞれに好きなものが食べられるというのも、このお店のメリットでもあります。
私が行った平日のお昼も、結局一人で来ていたのは私だけで(笑)仕事のお昼休みに3〜4人で来ているグループが目立ちました。だけど皆それぞれに「私は牛!」「僕は牛が食べられないから羊!」などと自由に注文していて、なかなか楽しそう。(そういえば台湾は文化的な理由で牛を食べない習慣も根強く、食べない人は一切食べません)
こうした個人の好みやワガママも叶えてくれる優秀店。
台湾の有名店でしか食べられないような豪華な鴛鴦火鍋を、一人でランチから堪能して、結局お会計は500元(約1,700円)ほど。
お店の接客をしてくれたお姉さんもとても元気で愛想よく、私が日本人だとわかると「日本語が少し分かるから、いつも私が日本人の観光客の対応をしているの」「日本語メニューもあるのよ!」と教えてくれました。注文時に日本語メニューが欲しいことを伝えれば、ちゃんと対応してくれるようです。お姉さんによると、やっぱり一人でこの鍋が食べられるということで、海外からの一人旅観光客も多いとのこと。
こんな風に一人で鴛鴦火鍋が食べられる店ってほかにもあるの?と聞くと、「私が知る限りはこの店だけ!」と断言していました。
一人旅に心強い、「紅九九-個人麻辣火鍋」いかがでしたか?
余裕があれば、ここで火鍋をお腹いっぱい楽しんだあとに東區エリアを散策するのも良いですね。デザートが食べたくなったら「騷豆花」などもあるのでゆっくり休憩もできます。
2週間の台湾一人旅で、結局3回もこの鴛鴦火鍋を食べに行ったほど(!)火鍋ラバーな私ですが、日本人の友達と行った「無老鍋」は、わりと高級路線で一人1,000元(約3,300円)、現地の台湾人たちと行った「馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋」は、食べ放題で600元(約約2,000円)程度だったので、この「紅九九」はやっぱり台湾人たちが「CP値超高!」と絶賛するように、かなりお得だったと思います。
ちなみに中国語で「一人鍋」のことは「單人鍋」と言うので、例えばお鍋屋さんで「一人鍋はありますか?」と聞いてみるなら、「你們有單人火鍋嗎?」と聞いてみても良いかもしれません。
次も一人旅で台湾へ行く時は、絶対リピートすること間違い無し!
台湾一人旅ラバーの皆さん、台北へ行ったら是非こちらに足を運んでみてくださいね!
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