2024.2.5
台湾インディーシーンを牽引する最注目バンド「イルカポリス 海豚刑警」。ポップでパンクでクレイジー(!)な魅力に満ちたイルカポリスによる「TAIWAN PLUS 2023」でのステージとインタビューをお届けします♡
大家好〜! 近年、日本での活動やパフォーマンスの機会も急増している台湾の音楽アーティスト。2023年9月に行われた「TAIWAN PLUS 2023」では、いま台湾で大注目のアーティスト10組が上野恩賜公園の野外ステージでパフォーマンスを披露し、会場を沸かせました。
▷ TAIWAN PLUS 2023 のイベントレポートは こちら
以前よりさまざまな台湾の音楽アーティストを猛プッシュ! している Howto Taiwan。 今回の記事では、TAIWAN PLUS 2023 のステージでも圧巻のパフォーマンスを見せていた、台湾発のオルタナポップバンド「イルカポリス 海豚刑警」をご紹介します。
過去の「拍謝少年 SorryYouth」に引き続き、メンバーへの簡単なインタビューも最後にありますよ♪
2017年に結成されたイルカポリス。TAIWAN PLUS 2023 の発表会見で配られたプレスリリースに記載されたプロフィールが、もういきなり異彩を放ちすぎて…。
▼ 以下、プレスリリースに掲載されたバンド紹介より
2017年に結成された台北を拠点とするインディーバンドは、ボーカル&ギターの伍悅 (ウー・ユェ)、共同ボーカル兼ギターの雙馬(シュウアンマー)、ベースの鐘奕安 (ヂョン・イーアン)、ドラムの郭逸萱(グゥォ・イーシュェン)4人。バンド名は日本のアニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のドルフィン刑事、正義感が強く熱血漢 でありながら繊細な心を持ち、弱点をさらけ出している人物をモチーフとしている。ヒーローアニメをコンセプトに、4人の個性的なキャラクターとして登場。2枚目のアルバム 《羽球大報社》2022年9月にてリリース。この4人のエキゾチックモンスターたちは、 面白おかしく人間世界の調査団として活躍していくだろう。
えーっと…。で、一体どんなバンドなの!?!?(笑)
と、気になって調べているうちに、私も気づけばイルカポリスの虜になっていました(きっと同じような方は多いはず!)。キッチュなファッションに個性あふれるビジュアル、メインボーカル&ギターの伍悅の無敵の可愛さ、どの曲も楽しくてキャッチーでエモくて、なんだかずっと聴いていたくなるような高揚感…!
イルカポリスの大ヒットチューン『安平之光』。これを聴くといますぐ台南に飛び立ちたくなる〜! あ〜!! バイクの後ろに乗せてくれる台南の友達がほしいよ〜〜〜!!!
もちろん見た目のインパクトだけではなく音楽も素晴らしくて、伍悅の繊細な歌声、男女ツインボーカルの伸びるようなハーモニー、歌声に負けじとかき鳴らすギター、ベース、ドラムのサウンド全体の存在感もたまらないっ…。
ボーカルの伍悅(Marko/楊淑芬)は、2017年にかつてDSPSにも在籍していた徐子權(徐子/周志明)とツインボーカルでイルカポリスを結成。その後、徐子は脱退、メンバーの入れ替えも重ねながら、2024年現在は、ボーカル兼ギタリストの雙馬、ベースの鐘奕安(Andy/陳金發)、ドラムの郭逸萱(鬼鬼)と共に4人で活動しています。
(さらっと書いてますが、メンバーの入れ替えや別名が多すぎて整理するのめちゃ大変でしたわ…)
他のバンドと兼任のメンバーがいたり、結成時からのメンバーの入れ替えも多かったイルカポリスですが、伍悅の類まれなセンスがバンドを牽引し、新しい曲を発表するごとに、彼らにしか出せないサウンドや音楽観が磨かれているように感じます。
2022年にリリースされた2ndアルバム『羽球大報社《Bad News Punched!》』に収録された『羽球少年』。思わず笑っちゃう、トンチキなストーリーの歌詞が妙に具体的で楽しくて最高!
2020年、台湾のグラミー賞とも言われる「金曲奨」で「最佳團體獎(Best Musical Group) 部門」にもノミネートされたイルカポリス。
2022年12月にリリースされた『夏とMoonlight Shines!』では、川本真琴による楽曲『ホラーすぎる彼女です』を中国語も混じえてアレンジ。日本のミュージックシーンでも注目されるようになりました
2023年には待望の日本ツアーを開催! 京都、名古屋、東京での公演に加えて、長野県で開催される野外フェス『THE CAMP BOOK 2023』にも出演。 ”台湾インディーシーンを牽引する最注目バンド” として紹介されて、会場を大いに盛り上げました。
ところで、彼らのSNSを覗いてみると、メンバーたちが変顔していたり不思議なゲームをしていたりと、とにかくずっと楽しそう…! 投稿されているテキストもわざとらしい誤字を入れたりトンチンカンな絵文字だらけだったりと、イルカポリスらしいクセつよな雰囲気。若者たちはもちろん、いつまでも遊び心を忘れたくない大人の心まで掴んでいるのもうなずけます(笑)。
イルカポリス Instagram https://www.instagram.com/iruka0.0/
パワー溢れる歌声と唯一無二の世界観で次々にファンを増やし、いま最も勢いがある! と言っても過言ではないポップでパンクな4人組。これからも日本のミュージシャンとのコラボやライブなどの活動が期待できます。読者の皆さん! 推すなら今! ですよ〜!
そんなイルカポリスが、TAIWAN PLUS 2023 にやってきた〜〜〜!!!
9月17日(日)、真夏並みの快晴の中で迎えた二日目のライブステージ。オープニングを飾ったのがイルカポリス。彼らのTシャツを着た熱狂的なファンも多く、始まる前から盛り上がりを見せていました。
そしていよいよ、メンバー全員が ON STAGE!
伍悅の「いらっしゃいませー!」という明るい掛け声で会場が湧き上がります。
この日はボーカル&ギターの伍悅、共同ボーカル兼ギターの雙馬、ベースの鐘奕安に加えて、サポートドラムには別のバンド(Robot Swing)から参加した簡聿民が登場!
野外フェスにぴったりのノリの良い選曲で、観客たちも飛び跳ねて盛り上がります。 あまりの暑さに、伍悅のスマホが起動しなくなり、この日のために用意してきてくれたという日本語のカンペが読めなくなるというハプニングも!(涙) しかし英語や日本語をなんとか駆使しながら、日本のステージへの想いやファンへの言葉を口にしてくれた伍悅。その姿がとっても一生懸命で思わずキュンとしてしまいました…♡ ありがとう…♡
大ヒットチューン『安平之光』のイントロが流れると会場の盛り上がりは最高潮に…!
上野恩賜公園から、台南の安平地区に脳内ワーーーープ!
この曲ではイントロで「五六七八!」と掛け声が入るのですが、このタイミングを掴んでおくと初ライブでも間違いなく盛り上がれます(笑)。
楽しすぎてあっという間だったステージ。台湾でも大注目のイルカポリスを生で、間近に見られて本当にラッキー! 会場が一体となった素晴らしいひと時でした。
日本に来てくれて、ありがとう〜〜〜!
幸運なことに、TAIWAN PLUS 2023 でのパフォーマンス直後の「イルカポリス」メンバーたちに(短い時間でしたが)単独インタビューが叶いました! ここからはその内容をお届けします。
左から、サポートドラムの簡聿民、ベースの鐘奕安(Andy)、ボーカル&ギターの伍悅、共同ボーカル&ギターの雙馬
ライブ直後の舞台裏。皆さん日本語でご挨拶してくれました!
(伍悅)こんにちは〜 私たちはイルカポリスです! 私はギターとボーカルの伍悅です、よろしくお願いします!
(雙馬)みなさんこんにちは〜 わたしは雙馬です!
(鐘奕安)ベースのAndyです。
(簡聿民)サポートドラムの簡聿民です。
ー 先ほどのライブ、最高でした! 日本でのパフォーマンスを終えた感想を教えてください。
(雙馬)今回は日本に来ることができて本当に嬉しいです。日本のファンの前でパフォーマンスができたことにも感激しています。
ー バンド名にも日本のマンガが由来していますし、皆さんもともと日本との関わりがあるのでしょうか?
(雙馬)僕はもともと日本のアニメや音楽も大好きで、日本との関わりも強く感じてきました。今は『無職転生〜異世界行ったら本気だす〜』のアニメを見ています(笑)。
(伍悅)私は日本のバンドが大好きで、特にお気に入りは「betcover!!」というバンドです。彼らのパフォーマンスを見てみたいとずっと思ってるんです。
(鐘奕安)僕はもともとアメリカの音楽が好きで聴いていたのですが、イルカポリスや他のバンドとの関わりのおかげで日本の音楽もよく聴くようになりました。大好きなバンドは「銀杏BOYZ」ですね。
(簡聿民)僕がドラマーとして尊敬しているのは、日本の「TOE」というバンドのドラマーである柏倉 隆史さんです。
ー 皆さん日本の音楽にもとっても詳しいのですね! 個性豊かで楽しいイルカポリスですが、もともとどうやって誕生したのでしょうか?
(伍悅)もともと音楽活動を始める前から色々なバンドのライブを観に行くことが大好きで、それがきっかけで当初のメンバーに出会いました。最初は2人で始まって、ベースやドラムのメンバーに出会って今のバンドの形になったんです。この話は話し出すとすごく長くなっちゃうかも…。(笑)
ー ぜひまた次回の取材でじっくり聞かせてください(笑)
イルカポリスの楽曲について、音楽のインスピレーションはどこから?
(伍悅)どの曲も、すべて実際にあった出来事が元になっていますね。
ー 皆さんをSNSなどで見ていると、本当に楽しそう! 一緒に遊びに行きたい! と思ってしまいます! 普段台湾では、どういう場所で遊んでいることが多いですか?
(伍悅)仲が良い友達とつるんで、みんなのライブを見に行ったりすることが多いですね。 台北のライブハウスが多いけど、いつも決まっている場所ではなくて、気になった場所に遊びに行くことが多いです。
ー これからの日本での活動予定や、今後日本でやってみたいことがあれば教えてください!
(伍悅)まだ今後の日本での活動は決まっていないですが、ご縁に任せます!
(鐘奕安)僕はやっぱりフジロックに出演したい! いつか叶えたい夢というか目標というか…。「我要去FUJIROCK!(フジロックに行くぞ!)」ここではっきり宣言しておきます(笑)。
ー ありがとうございます! 今後の活躍も期待しています。
最後に… 今回の日本滞在で食べたものの中でいちばん美味しかったものを教えてください!
(雙馬)間違いなく焼肉! 「カルビ」だね!
(伍悅)私は肉寿司(ニクズシ)かな〜。
(Andy)日本の貝料理。
(簡聿民)つけ麺!
ー 皆さん、即答!(笑)
お話を聞かせていただきありがとうございました!
編集長はちゃっかり彼らのグッズであるTシャツを着て乗り込んだよ…!
パフォーマンスの直後で少ししか時間がなかったにも関わらず、フレンドリーに対応してくれたイルカポリスの皆さん! これからの日本での活躍がますます楽しみになりました。
彼らのSNSを見ていると、この日の前日にはTAIWAN PLUS 2023の会場で観客として楽しんでいる様子や、上野動物園やカラオケで遊んでいる様子がアップされていました。さすがはイルカポリス、ライブもプライベートも全力…!
今後もHowto Taiwanで全力で推していきたいと思います♡
皆さんもぜひ! 大注目のイルカポリスの音楽を、音楽配信サイトやYouTubeなどで楽しんでくださいね!
イルカポリス 海豚刑警 YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCpUG5-DJ4RowxtFBgmREzlg
イルカポリス Instagram https://www.instagram.com/iruka0.0/
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