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【公開記念舞台挨拶レポート】台湾映画「ピアス 刺心」W主演|劉修甫&曹佑寧が台湾から緊急来日!

2025.12.23

2025年12月より公開中の台湾映画「ピアス 刺心」で主演を務めた二人(劉修甫&曹佑寧)が緊急来日! 東京にて、公開を記念した舞台挨拶が行われました。舞台挨拶の様子をイベントレポート形式でお届けします♪ 壇上で語られた映画の裏話や撮影現場でのエピソード、日本公開への想いも。

悪夢のような結末、その絶望を凌駕する 極限の決断が心に突き刺さる—— フェンシング題材の破滅的心理スリラー「ピアス 刺心」。2025年12月より公開されている本作について、Howto Taiwan では主演を務めた二人、劉修甫(リウ・シウフー)&曹佑寧(ツァオ・ヨウニン)への単独インタビューを公開してまいりました。

そんな二人が、日本での映画公開を記念して緊急来日! 劉修甫といえば「ウソつきな僕が君を好きなのは(有病才會喜歡你)」に出演。本作では初主演を務め、台湾の新星として注目されています。さらに曹佑寧といえば、台湾好きの皆さんにはおなじみの台湾映画「KANO-1931海の向こうの甲子園」をきっかけに注目を浴びた人気俳優! というわけで、2025年12月14日(日)に東京・ヒューマントラストシネマ有楽町にて行われた公開記念の舞台挨拶には多くの台湾映画ファンたちが訪れました。

大変光栄なことに、今回の舞台挨拶ではHowto Taiwan編集長の小伶が司会を務めさせていただきました! 美しすぎる主演二人の眩しいオーラを間近で浴びて、本当に幸せ…… というのはさておき(笑)、舞台挨拶は、映画や撮影現場での裏話や日本公開への想いなど、たくさんのエピソードが二人から語られましたよ〜! というわけで、今回の舞台挨拶の様子をイベントレポートとしてお届けします。

イベントレポート

以下プレスリリースより

『ピアス 刺心』公開記念舞台挨拶が14日、東京のヒューマントラストシネマ有楽町で行われ、台湾から主演のふたり、リウ・シウフーとツァオ・ヨウニンが登壇した。チケットは即完ということで、会場は満席。そんな熱気あふれる観客に向けて、まずはシウフーが「皆さまこんにちは、わたしはリウです。よろしくお願いします」と日本語であいさつすると、ヨウニンも日本語で「皆さまこんにちは、わたしはツァオです。どうぞよろしくお願いします」と続け、会場から大きな拍手を受けた。

【公開記念舞台挨拶レポート】台湾映画「ピアス 刺心」W主演|劉修甫&曹佑寧が台湾から緊急来日!

この日が日本で初の映画舞台あいさつとなったシウフーは、「僕自身、この映画がものすごく大好きなんですが、日本の皆さんがどういう感想を持っていただけるのかと緊張しています。」と切り出し、本作のテーマについて「僕がこの映画が好きなのは、愛というものを非常にユニークな視点で追求しているからです。もし自分が愛した人が、皆から怪物だと言われるような事態となった時、あなたならどうするのか、といったテーマを追求しているんです。皆さんにも自分と同じように、この映画を好きになってほしいと願っています」と観客に呼びかけた。

【公開記念舞台挨拶レポート】台湾映画「ピアス 刺心」W主演|劉修甫&曹佑寧が台湾から緊急来日!

続くヨウニンも満席の会場を見渡して、「何よりも感動しているのは日本で上映できたということ。日本の配給会社にも感謝しています。しかもこんなにもたくさんの方が見に来てくださって、皆さまにお会いできたことにとても感激しています」としみじみ語ると、「この映画が皆さんの日常の中で、何か新しい気付きをもたらすようなきっかけになればいいなと願っています」と付け加えた。

本作の重要なモチーフとなるフェンシングシーンだが、ほとんどのシーンを彼ら自身で演じたという。その準備期間を振り返ったシウフーは「僕たちはとても長い訓練を重ねました。もともと自分は運動がそれほど得意ではありません。でもこれは演劇のリハーサルと同じで、時間をかけて真剣に取り組めば、あるレベルまでは到達することができるものだと思ったんです」と語る。そうした中で、シウフー自分の脚に筋肉がついてきたなと実感できたあたりで、ネリシア・ロウ監督は「じゃあ撮影をはじめましょうか」と笑いながら言ったという。

対するヨウニンは「この映画には長い準備期間があり、役作りにうちこめる時間を与えてもらえたことはとてもうれしかった」と切り出すも、本作のメガホンをとったロウ監督が元フェンシング選手であったことに触れ、「やはりフェンシングの指導が本当に厳しくて。トレーニングの過程は本当に大変で、なかなか難しいものでした。監督は僕たちの動きのひとつひとつ、細部まで細かく指導をしてくれました」と振り返った。

【公開記念舞台挨拶レポート】台湾映画「ピアス 刺心」W主演|劉修甫&曹佑寧が台湾から緊急来日!

本作の撮影監督を務めたのはポーランド出身のミハウ・ディメク。
『EO イーオー』にて全米映画批評家協会賞を受賞するなど、世界の名だたる撮影賞を受賞した注目の撮影監督となるが、「彼のレンズを通して、実際の演技以上に感情や質感を感じとることができた」と絶賛するシウフー。さらに「彼は画面のシンメトリー(対称性)にこだわっているので、僕らの感情表現に加え、立ち位置も非常に重要でした。特定のポイントに正確に移動し、そこから感情をつなげていく必要があったからです。これはとても面白い試みでした」と振り返った。

ヨウニンも「英語が苦手なので、現場ではジェスチャーでコミュニケーションを取っていましたが、非常に優しく、深い愛情とともに接してくれた」と明かし、「彼の美的感覚や映像言語は、われわれ俳優にとっても大きな助けとなりましたし、普段の自分では見せないような姿をスクリーンに映し出してくださって。自分にもこんな表情があったのかと気付かせてもらいました」と感謝の言葉を述べた。

本イベントが始まる直前にも、シウフーの髪をヨウニンが整えてあげるひと幕があり、仲むつまじい姿を見せていたふたりだが、実は本作が初共演となる。そこでお互いの印象について質問が及ぶと、「実は最初はちょっと怖いなと思って緊張していました。僕がこの映画業界に入る前から活躍していた大先輩ですからね」と笑ったシウフー。だが実際に会ってみると「すぐに兄のように気遣ってくれる人だと気付いたんです。前にヨーロッパの映画祭に行った時も、髪の毛を整えてくれたりと、彼の気遣いは本当に自然で。だから本当に居心地が良くて。俳優同士の波長が合うのは、とても貴重で重要なこと」だと感じたという。

対するヨウニンは「最初にInstagramでシウフーの写真を見た時に、とてもきれいな顔をしている役者だと思ったんです。それからいろいろな作品を見て、特徴的な目をしているなと感じました。どこか吸い込まれるような深みがあって、『何を考えているのかな』と知りたくなりますし、彼との距離を縮めたいなとも思った」と語ると、「でもそんな必要はなかった。実際撮影が始まってみると、本当に波長が合うんです。たとえばエレベーターで知らない人といると気まずい空気が流れることがあると思いますが、彼とはそういう感覚がまったくない。ただそばにいて居心地がいい存在なんです」と付け加えた。

この日は映画のタイトル『刺心』にちなみ、「心に響いたエピソード」「いい意味で心を刺すような出来事」についての質問も。まずはシウフーが「日本に来る前にオンラインでインタビューを受ける機会があったんですけど、その時にオススメの映画として『国宝』という映画を教えてもらい鑑賞させていただきました。その主人公は小さい頃から芸術に興味を持っていたということで、僕自身の幼い頃のことを思い出しました。僕は小さい頃から独り言が好きでした。Aという役になったり、Bという役になったりしながら、ずっと一人でふたりの人格になりながら話していたんです。それで母に『変かな?』って聞いてみたんですけど、母は『これは神様がくれたプレゼントだよ』と言ってくれました。そのことを思い出した、というのが最近心に刺さったことです」と話題の映画の話から俳優への興味を後押ししてくれた家族とのエピソードを語った。

続いてヨウニンは「今日、日本の映画館にこれだけの観客が集まって、自分たちの映画を見てくれたというのを目の当たりにできたこと。これは僕にとっては非常に心に刺さった出来事です」と語り、会場を沸かせた。

【公開記念舞台挨拶レポート】台湾映画「ピアス 刺心」W主演|劉修甫&曹佑寧が台湾から緊急来日!

そして最後のメッセージを求められたシウフーが「最後の体育館のシーンの撮影中、(ポスタービジュアルにもある)赤いカーテンの幕が僕の気持ちに合わせて揺れていて、それがすごく助けになった。その空間はまるで僕の心の内側のようでした。だから皆さんも、ぜひこの映画を何度も観て、細かいところまで楽しんでほしいですね」と語ると、ヨウニンも「この映画では、いろいろなキャラクターの視点で見ることができます。だから映画を観るごとに、別々のキャラクターの視点に立って物語を追ってもらいたいんです。もし自分がその立場だったら同じ選択をするだろうか? それとも違う考えを持つだろうか? だからこそ何度も観る価値がある映画なんだと思います」と観客に語りかけ、イベントを締めくくった。

【公開記念舞台挨拶レポート】台湾映画「ピアス 刺心」W主演|劉修甫&曹佑寧が台湾から緊急来日!イベントの最後には観客の皆さんと記念撮影!

【公開記念舞台挨拶レポート】台湾映画「ピアス 刺心」W主演|劉修甫&曹佑寧が台湾から緊急来日! イベント終了後、編集長の小伶と。とってもフレンドリーに話しかけてくれて、お二人の温かい人柄が伝わりました。控室では Howto Taiwan のオリジナル悠遊卡もプレゼント! 「かわいい〜!」ととっても喜んでくれましたよ♪

映画「ピアス 刺心」作品情報

【公開記念舞台挨拶レポート】台湾映画「ピアス 刺心」W主演|劉修甫&曹佑寧が台湾から緊急来日!

愛すべき兄は、悪魔か——
フェンシングの試合中に対戦相手を刺殺し、少年刑務所から 7 年ぶりに出所した兄ジーハンと、疎遠になっていた弟ジージエが再会する。「事故だ」という兄の言葉を信じて、ジーハンを警戒する母の目を盗み、兄からフェンシングの指導を受ける。ジージエ自身も気づかなかった友人への甘酸っぱい想いを後押ししてもらい、ふたりは兄弟の時間を取り戻していく。しかし、幼き日の溺れた記憶がよぎる。あの時、なぜ兄はすぐに手を差し伸べなかったのか。疑念が深まるなか、悪夢のような事件が起こる。

悪夢のような結末、その絶望を凌駕する極限の決断が心に突き刺さる傑作心理スリラー
健気で純度の高い瞳のジージエを瑞々しく演じたのは台湾の若手実力派俳優リウ・シウフー。映画『KANO-海の向こうの甲子園』で鮮烈なデビューを果たしたツァオ・ヨウニンが兄ジーハンの傲慢さと脆さを体現し新境地を見せる。監督・脚本を手がけたのは、短編『Freeze』が70を超える国際映画祭で上映され長編デビューが待ち望まれた若き俊英ネリシア・ロウ。シンガポールのフェンシング代表として活躍し、その後ニューヨークにて映画作りを学んだ異色の経歴をもつロウ監督が、台湾で実際に起きた事件と監督自身の兄との家族関係に着想を得て、フェンシングを題材にした愛と疑念が対立する傑作心理スリラーを生み出した。撮影監督には、『EO イーオー』にて全米映画批評家協会賞など世界の名だたる撮影賞を受賞し最注目のミハウ・ディメクが参加。揺れる感情を緻密に捉えながら、どこか幻想的で洗練された映像に昇華させた。そして、エドワード・ヤン、ホウ・シャオシェン、ウォン・カーウァイらを支えた台湾の重鎮サウンドデザイナー、ドゥ・ドゥーチーが愛が変貌し現実が歪んでいく複雑な心理を演出する。兄は悪魔なのか?愛は欺瞞なのか?破滅的な真実の先で、我々はさらなる衝撃に射抜かれる。

『ピアス 刺心』 
出演:リウ・シウフー(劉修甫)、ツァオ・ヨウニン(曹佑寧)、ディン・ニン(丁寧)
監督・脚本:ネリシア・ロウ(劉慧伶) 
撮影監督:ミハウ・ディメク 
作曲:ピョートル・クレク 
サウンド・デザイナー:ドゥ・ドゥーチー、ウー・シュウヤオ 
2024年/シンガポール、台湾、ポーランド/106分/中国語/1.66:1 ビスタ/5.1ch/DCP

© Potocol_Flash Forward Entertainment_Harine Films_Elysiüm Ciné 

公式HP:https://pierce-movie.jp 
公式X:https://x.com/pierce_movie

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