2019.7.12
台湾で一斉を風靡した人気バンド「MP 魔幻力量(Magic Power)」のメインボーカルとして活動していたティンティンが、3年間の活動休止期間を経て、ファン待望のソロデビュー!SUMMER SONIC2019への出演もひかえた大注目の ”蕭秉治” の魅力をたっぷりご紹介します。
こんにちは!キュレーターのれいちぇるです。
Howto Taiwanでは以前より、台湾がもっと好きになる!台湾エンタメの世界をたくさんご紹介してきました。そんな中でも特に注目しているのが、C-POPと呼ばれる「Chinese Pops」の魅力。
今回の記事では、私自身が大ファンでもあり!これまでHowto Taiwanのトークショーなどでもおすすめアーティストとしてご紹介してきた実力派シンガーソングライター、ティンティンこと 蕭秉治(シャオ・ビンチー/xiāobǐngzhì)をご紹介。台湾でも大人気の彼のこれまでの経歴、そして注目の最新アルバムの魅力をボリュームたっぷりお伝えします!
ソロデビューを果たして、ピアノを弾きながら切ないバラードを歌い上げる姿が印象的な蕭秉治ですが、もともとは台湾のバンド「MP魔幻力量(Magic Power)」のメインボーカルで、黒いサングラスがトレードマークというクールなイメージをファンに残していました。
廷廷(ティンティン)という愛称で親しまれていた蕭秉治は、そんなバンドの中で、数々のヒット曲の作詞作曲を手がけてきました。
こちらは魔幻力量時代に、台湾の若者の間で大ヒットとなったエレクトリックナンバー「射手」♪
超ノリノリでカッコイイ一曲で、ライブでは会場一体となって弓を射る振りつけをするのがお約束です。廷廷(ティンティン)が作詞作曲を担当しています。
2009年に台湾でデビューした彼らは、次々とヒット曲を生み出し、瞬く間に若者たちの間で人気バンドに!男性6人組のツインボーカルのバンドで、エレクトリックな曲調のロックから、バラードやラップまで幅広くカバー。台湾を代表する国民的ロックバンド「五月天(MAYDAY)」と同一事務所に所属していて、五月天メンバーからも ”次世代のバンド” としてイチオシされていたのです。
さらに、読者の皆さんにも是非聴いていただきたいのが「我還是愛著你」という一曲♪ 実らない想いを告白する切ない恋の歌で、今でも台湾カラオケの定番ソング。前奏からのピアノの弾き語りにも注目です。
そして、五月天(MAYDAY)のボーカル・阿信とのコラボ曲である「天機」もぜひ聞いてみて欲しい一曲。こちらはメインのボーカルを阿信が、そしてサブコーラスはティンティンが担当しています!
ちなみに魔幻力量は2015年に吉本興業から日本デビューを果たしていて、日本語版のアルバム『THE BEST OF MAGIC POWER』もリリース。”MP” という愛称でも親しまれていました(日本でのライブ出演やサイン会を積極的に行っていた時期も!)。
そんな人気絶頂期にあった魔幻力量ですが、念願の日本デビュー後にメンバーたちの脱退やスキャンダルなどの事情が相次ぎ、さらにメインボーカルであった廷廷(ティンティン)も自身の体調不良を訴え、2016年には残念ながら活動を休止。台湾発の実力派アーティストとして注目されていた廷廷(ティンティン)は、ファンに惜しまれながらも音楽の第一線からは姿を消したのでした。
しかしその後…!精神的にも辛い時期を乗り越え、なんと2018年に音楽界へ復帰!
かつての廷廷(ティンティン)ではなく、本名の「蕭秉治(シャオ・ビンチー/xiāobǐngzhì)」として、見事にソロデビューを果たしたのです!
ソロデビューとともに発表されたアルバム「凡人(ファンレン/fánrén)MORTAL.」では、すべての収録曲の作詞作曲を手がけています。
精神的に辛かったスランプ期を乗り越えた経験を踏まえて、「今どんなに辛くても、自分を信じてさえすれば必ず乗り越えられる。だから、自分らしくいることを決して諦めないで」と、強いメッセージが込められた作品となったのでした。そして、2018年8月18日には、一夜限りの復活ライブとして「凡人新歌演唱會」を台北市信義区の屋外広場で開催し、彼の復帰を信じて待っていた、約5000名のファンたちが大集合!
実は私も当日会場に駆けつけたのですが、数年のブランクがあったとは全く思わせない歌唱力とパフォーマンスで、集まったファンを圧倒!パワーアップした彼の歌声を生で聴くことができ、思わず涙が溢れてしまったほどでした。
その後も台湾各地の年越しカウントダウンライブや、2019年1月に開催されたKKBOXアワードに参加。さらに台湾各地の大学の学園祭などにも積極的に出演して、自身の経験を伝え、学生たちにエールを送っています。かつての魔幻力量時代からさらなるパワーアップを遂げた蕭秉治。今後の国内外での活動にも期待と注目が集まっています。
さて、ここからは!そんな復活を遂げた蕭秉治のニューアルバム「凡人 MORTAL.」から個人的におすすめしたい楽曲を、MV(ミュージックビデオ)と共にご紹介♪
まずは、アルバムタイトルにもなっている「凡人」。
蕭秉治が奏でるピアノの旋律が印象的な1曲です。冒頭の切ないピアノの音色から、次第に楽器が増えていき、最後には感情を交えた力強い歌声に変化していく様子は、ソロシンガーとして再出発をした彼のポジティブなパワーみなぎる気持ちを表現しています。
MVは、自身の思い入れのあるロサンゼルスで撮影したのだとか。どこまでも続く砂漠の1本道は、まさに自分に向き合いつづけた心の旅路、最後にピアノを燃やすシーンは彼の復活までの旅路を表しているかのようです。なんとこの曲、YouTube再生回数は約800万回…! 日本語版もリリースされているので、是非聴いてみてください!
低迷期の3年間、ピアノを触っていなかった彼が、もう一度作詞作曲を始めて最初に作ったという楽曲。「もしここで自分が奮い立たなければ、自分を愛してくれている周りの人たちも同じように辛いのではないだろうか」と疑問に思い出した彼が、当時心の赴くままに、長年自分を支えてくれている家族に向けて気持ちの辛さと愛を歌った一曲です。一度聴いたら忘れないような、耳に残るサビのメロディが印象的。
こちらの一曲も日本語版がリリースされているのですが、作詞を手がけているのは、W-indsの橘慶太さん。こちらも曲の雰囲気にとっても合っていて、聴いているだけでうっとりしてしまいます…。
▽日本語版の「凡人/Mortal」と「我好想好想你/I Miss You」はこちらからも視聴できます
iTune: https://music.apple.com/jp/album/1465092506?l=ja&app=itunes
レコチョク:https://recochoku.jp/album/A2001499387/
「きみを愛した分だけ、胸が痛い」という曲名のとおり、愛し合った時間が長ければ長いほど、心のダメージも深いという感情をぶつけた一曲。戻らない愛を振り返る、蕭秉治の優しく切ない歌声が心に響きます。
こちらは、エレクトリックな音色で幸せいっぱいな結婚生活を表現したキュートなナンバー♪
フィーチャリングしたErika (劉艾立)とは息がぴったりで、ライブなどではステージでも度々ラブラブな様子を見せてくれます♡
どこまでもニュースの尽きない蕭秉治!
このニューアルバム「凡人 MOTAL.」は、2019年6月に日本版もリリースされ、東京と大阪で来日ライブも行われました。ライブには魔幻力量時代からのファンたちも駆けつけ、その復帰と来日を心から歓迎したのでした。
(( このライブの様子や来日の際に行ったインタビュー記事は近日公開中ですので、どうぞお楽しみに! ))
さらに勢いとどまらず、2019年8月には「SUMMER SONIC 2019」にも出演が決定!チケットは現在発売中ですので、是非チェックしてみてくださいね。
台湾で初のソロライブツアー「蕭秉治 2019《凡人MORTAL》」も2019年7月6日&7日に台北 台湾大学総合体育館にて行われたのですが、こちらも、もともと最初に発表された6日のチケットは即完売の大人気となったため、急遽翌日の追加公演が発表されたのだそう。さらにさらに、8月31日には蕭秉治の出身地である高雄でも開催される予定です!
詳細は蕭秉治のFacebookやinstagramなどでも紹介されていますので、今後のニュースをチェックしたい方はお見逃しなく!
Facebook:https://www.facebook.com/BingChih/
instagram:https://www.instagram.com/xiao_bingchih/
日本語で更新される公式Twitterはこちら https://twitter.com/XiaoBingChih
…というわけで、今回かなりたっぷりとご紹介してしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
実力派シンガーソングライターとして知られる蕭秉治。その魅力に読者の皆さんもぜひ!一緒にハマっていただければ嬉しいです♡ 最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪
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