今よりもっと台湾が好きになるハウツーメディア

台灣指南

【2020年1月23日まで開催中!】旧正月前の風物詩・春節でしか出会えない「年貨大街」で、台湾のお正月を楽しもう

2020.1.20

台湾のお正月である旧正月(春節)。この時期の名物である「年貨大街」は、旧正月の時期に台湾へ行く人だけが楽しめる特別な体験!そこで今回は、台湾の古き良き文化を味わえる迪化街の年貨大街をご紹介。見渡す限りの赤のデコレーションの中で、是非チェックしてほしいお土産や楽しみ方をご案内します。

こんにちは、台北在住の新人キュレーター、Kikiです。
さて、台湾では旧暦のお正月(春節 チュン ジエ/chūn jié)が近づき、徐々にバケーションモードに突入し始めています。お正月前であるこの時期、台湾に行ってもお店は全くオープンしていないのでは?と心配している、そこのあなた、どうぞご心配なく。台湾の旧正月といえば、1年で1番台湾らしい雰囲気が味わえると言っても過言ではないのです。

そこで今日は、現地の人々がお正月の買い出しに出かける台北迪化街の「年貨大街」の楽しみ方を、新年の文化と一緒に紹介していきたいと思います!

台湾の旧正月名物、「年貨大街」とは?

以前、年越しカウントダウンの記事でもご紹介していたとおり、台湾でのお正月といえば、旧暦のお正月が一般的です。春節と呼ばれ、中華圏で暮らす人々にとっては、最も大事な行事。お正月が近づくとみんな大掃除を始め、家中を新年モードに飾り付けます!

台北で最も古い商人の町、迪化街(ディホァジエ/díhuàjiē)では毎年新年が近づくと「年貨大街(ニェンフォ ダージエ/nián huò dà jiē)」が開催され、新年の買い出しに来た人々で大賑わい! 東京・上野のアメヤ横丁のような感じで、2020年は1月10日から1月23日まで開催されています。

実はこの地域は、戦前から商売が盛んで、台北で最も早く発展した街なのです。なので、歴史ある建物や、老舗の問屋が多く見られます。でも、新年が近づくと、あちこちが赤と金で飾りつけがなされ、一気に春節モードに。新年ならではの商品も多く販売されるようになり、街中が活気づきます!

写真1

年貨大街で、新年ならではの食べ物を食べつくせ!

台湾では新年に食べると縁起がいいとされている食べ物がたくさんあって、毎年この時期になると、多くの出店で賑わいます。売り子の威勢のいい声が街中に響き、なんとも活気が良いです。そして、なんとこの食べ物の多くが自由に試食できちゃうのです!もしお店の人が笑顔で食べ物を差し出してきたら、遠慮なくいただきましょう!笑

定番はこのキラキラしている飴たち。いろいろな飴が所狭しと並べられています。

写真2

色とりどりで、見ているだけで可愛い!

写真3

そして、面白いのがこの「瓜子(グァズ/guā zǐ)」と呼ばれている植物の種。これはお茶うけとして食べられています。

写真4

ひまわりの種のように殻付きで売られているものや、スイカやかぼちゃの種を炒ったものもあります。
種つきのものですが、歯で殻を噛み砕いて、中の実だけを食べましょう。くれぐれも殻ごと口に入れて、店員さんをあわあわさせないよう、ご注意ください(←すでに経験済み)。

台湾の家庭では、新年にこれらの飴や瓜子を箱に入れてリビングに置いておき、新年のあいさつに来た客人をもてなす習慣があります。これは台湾語で甘いものや瓜子を食べると、いい年が迎えられるといわれているからなんです。

guazi

これらの食べ物が好まれているのも、日本のおせち料理同様、ゲン担ぎのようなもの。

さらに、日本人に人気の「烏魚子(ウーユーズ/wū yú zǐ:カラスミ)」などの高級食材も多く出回ります。

写真5

ドライフルーツや、お菓子、保存食など、もう何でもありです!

写真6
写真7

ここで売られている食べ物は日持ちするものが多く、お持ち帰り用のお土産にもぴったり! ぜひ、いろいろ試食しながら、お気に入りの食べ物を見つけてくださいね。

見渡す限りの赤!春節ならではのデコレーション

みなさんお気づきだと思いますが、台湾のお正月の色といえば、とにかく赤!赤!赤!
これは中華圏に伝わる「年獣」と呼ばれる怪物が赤を嫌うという伝説に由来しているためなんです。なので、お正月が近づくと、どこもかしこも赤色でデコレーションされるのです。お正月に飾る飾り物も「年貨大街」で多く売られています。

写真8

これは「春聯(チュン リェン/chūn lián)」。
縁起のいいお祝いの言葉が書かれていて、一般の家庭やお店では、玄関などに貼られます。印刷されたものもありますが、職人さんがその場で手描きしているものも多く売られているんです!

その筆使いには思わず見とれてしまいます…。

写真9

そして、台湾の店先でよくぶら下げられているコレ、みなさん何だか分かりますか?

chinese_newyear

これは見た目のとおり、パイナップル。パイナップルは台湾語で「旺來(オンライ)」と呼ばれるのですが、これが”商売繁盛”や”福を招く”という意味の言葉と発音が同じのため、新年の飾り物としてよく好まれるんですね。

他にも、文字や干支、爆竹などをモチーフにした飾りものもたくさん売られています。どれも台湾らしさが溢れていて、可愛い!小さい物をたくさん買って、お土産用に配るのもいいのではないでしょうか。

16567885155_b336dabe24_o

迪化街の「年貨大街」へのアクセスと注意点

迪化街の年貨大街ですが、毎年かなり混雑しています。交通規制もかかるので、公共の交通機関で行くことをお勧めします。MRTで緑のライン松山―新店線で、「北門」駅から徒歩10分程度です。2020年は1月10日から1月23日までの開催で、朝10時ごろから夜22時半頃まで。混雑のピークは、金土日の夕方から夜9時までの時間帯です。

ちなみにこの年貨大街、迪化街は1/23までですが、台北駅周辺の「華陰街商圈」エリア、台北地下街、「寧夏商圈」エリアなどは期間が違うので要注意です。人ごみが苦手な方は、平日や夜9時以降に出かけるのがいいかもしれません。逆に、賑やかな雰囲気をより味わいたい方はピーク時に行ってみましょう!ただ、大変混雑するので、スリなどには充分気をつけてくださいね。また、この「年貨大街」自体は台北以外の場所でも行われていて、特に高雄の「三鳳中街」や台中の「天津路」などが有名です。この時期に台湾に旅行される予定のある方は、ぜひ各地の年貨大街を体験してみてくださいね。

というわけで、今回は台湾の旧正月の雰囲気を思いきり楽しめる「年貨大街」をご紹介しました。
一年で一番、台湾らしい雰囲気を感じられる季節、ぜひ台湾ならではのお正月気分を思いきり味わってみてくださいね。

皆さまにとって、素敵な旧正月となりますように!

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

台湾の最新情報をお届けします♪

RELATED ARTICLE

関連する記事

Howto Taiwanでは、
台湾が大好きなキュレーターを募集しています!

詳しくはこちら