こんにちは!編集長の小伶(しゃおりん)です。台北には数々のフォトスポットがありますが、2015年8月に誕生したこんなプチ観光スポットをご存知ですか? それが「
微笑萌郵筒」、日本語でいうと「笑顔の萌えポスト」。
”萌”というのは日本の萌えと同じ意味で使われているのですが、これ「
歪腰郵筒(腰の曲がったポスト)」とも呼ばれていて、2015年8月8日に台風が発生した際、強風で飛んできた看板にぶつがり、ほぼ同じ角度に曲がってしまったポストのことなのです。 ご参考まで、一般的な台湾のポストはこの緑・赤シリーズでこんな感じ。
そして一方のこちらが、話題の萌えポスト。台風の被害に遭っていながらも、この
大変な状況に耐えてもなお立ち続ける姿が「愛らしい」ということで人気爆発。現地の人たちの強い希望から、そのまま形を変えずに残されているのですね。
この萌えポスト、ただ可愛いだけではなく、実際に見ているとものすご〜く元気がもらえる不思議な存在。現地の台湾人はあの手この手でこの可愛い萌えポストと記念撮影して、SNSなどに投稿しています。台北市内にあるのでアクセスも抜群!というわけで、私も実際に行ってきました。
最寄り駅は「南京復興駅」、セブンイレブンが目印
萌えポストに会いに行くには、MRT(地下鉄)の「
南京復興駅」から歩くのがオススメ。住所は「
台北市中山區龍江路104号」。GoogleMapで行くときは、この住所を入力するか、「歪腰郵筒」と入れると検索結果としても表示されます!すっかり現地では有名なスポットになったことが伺えますね。 南京復興駅だと《1番出口》から出るのが一番近いようです。
出典:https://www.walkerland.com.tw/article/view/87636
南京復興駅1番出口から南京東路三段を松江南京駅方面に向かって歩き、龍江路に出たら右折したら到着!左手のセブンイレブンを目印にしてくださいね。
やっと会えた〜!健気に頑張る萌えポスト!
駅から歩いて5分ほど、ようやく会えた〜!見てください!この可愛らしいフォルム!2つのポストが同じ方向に、見事にぐいっと曲がってしまっていますが、その一生懸命立つ姿が本当に愛らしい。。。 そして意外なことに、この萌えポストはまだまだ現役!ここに投函すれば、ちゃんとお手紙が届きますよ。落ち込んだ人への手紙は、ここから送ったら、なんだかパワーもついてきそうです。(笑) 私が行ったのは平日のお昼すぎだったので、ほとんど人はいませんでしたが、土日やこれが話題になり始めた一年前なんかは、写真を撮影するための行列もできて大変だったみたいです。
一人旅の私は、いつもどおり張り切って自拍(セルフィー)に悪戦苦闘してましたが(笑)セブンイレブンの人は「ああいつものことね」的な感じで優しく見守ってくれてました。
「人生何があっても大丈夫!」 の言葉にウルッと感動
当時の台風から一年以上経った今では、写真のような紹介パネルが設置されています。観光客にもこのポストのエピソードが分かるように、中国語・英語・日本語の3ヶ国語で紹介されていました。
日本語部分を抜粋。
“2015年8月8日の台風13号の影響で落ちてきた看板が私達に衝突しました。辛くて思わず倒れそうになってしまいましたけど、踏ん張りました。しかし、見ての通りこうやって私達の腰はすっかり曲がってしまいました。でもこれも人生。腰が曲がっていても大丈夫。曲がっていたほうが私達芸術的で素敵じゃない?人生何があっても大丈夫って忘れないように私達と一緒に写真でも撮りましょう!” …って、なかなかにくいこと言うわねポストのくせに!
感受性の強すぎる私は、これを見るたびにウルッときます…(泣)「写真を撮りましょう!」じゃなくて「写真でも撮りましょう!」というこの謙虚さ(?)がまた愛おしいよ!!! このとっておきのフォトスポット。台湾人たちのキュートでユニークな写真の撮影法はきっと参考になります!私も次はだれかと行って、こんな写真を収めてみたい!(道路に面した場所にあるので、撮影時は車やバイクに気をつけてね)
多少腰が曲がっても、それが人生!落ち込んだときにこの写真を見たら元気が出るなあ。不思議と元気がもらえる郵便ポストなんて、世界中探してもきっとここだけ。写真におさめて、ぜひお守りがわりにしてみてはいかがでしょうか? そういえば… この萌えポストは、以前HowtoTaiwanでご紹介していた(「
日本では食べられない絶品ガチョウ肉を堪能できる「阿城鵝肉」に行ってきた!」)お店から歩いて7分ほど。お腹いっぱい食べてお散歩がてら行ってみても良さそうですよ〜!
日本にも持ち帰りたい!萌えポストのグッズも続々
台風でたまたま曲がったポストですらネタにしちゃう台湾人のチャーミングさも素敵ですが、この可愛さを日本にも持ち帰りたい!という人も多いはず。ご安心ください!現在はこの萌えポストをモチーフにしたお土産なんかも増えていて、私は西門のお土産屋さんで見かけたこのマグネットを思わず購入。
ほかにもポストカードやマスコットなど、色々とグッズが登場しています。見かけたら是非買ってみてくださいね!ほかにも、レゴブロックになっていたり… 思わず、一緒に首をかしげてしまいそう。ほっこり笑顔になれる「萌えポスト(微笑萌郵筒)」。こんなポストも観光名所にしちゃう台湾人もとってもチャーミング!皆さんぜひ、会いに行ってみませんか?
出典:http://www.101news.com.tw/101/index.php?pageNum=3&totalRows=54&op=nnews&nav=23
施設情報
小伶(しゃおりん)
Howto Taiwan編集長。高校生の頃に見た台湾ドラマ「流星花園」がきっかけで中国語を勉強し始め、台中の靜宜大學に留学。帰国後はPR/ライターとして、台湾の魅力や台湾ポップカルチャーを広めるべく熱烈活動中。著書『FAMILY TAIWAN TRIP #子連れ台湾』(2019年)、制作・執筆『妄想Trip! #おうち台湾』『おでかけ台湾 in 東京・京阪神』ほか。二児の母。
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