2020.8.31
薬膳の沢山入った醤油ベースのスープでさまざまな食材を煮込んだ滷味(ルーウェイ)は、知る人ぞ知る台湾の絶品屋台グルメ。一見難しそうなオーダーの仕方も、覚えれば簡単! 滷味の買い方とおすすめの滷味屋台をあわせてご紹介します!
こんにちは!キュレーターのROMYです。
台湾にはたくさん魅力的なものがありますが、中でも私が愛してやまないもの…それはズバリ、 “夜市(イエシー/ yè shì)” ! あの熱気あふれる雰囲気。所狭しと並んだ台湾グルメに洋服、靴、アクセサリーなどなど。とにかく心惹かれるものがぎっしりと詰まっているところ、それが夜市なのです!
そんな夜市には、ぜひ食べていただきたいものが多数ありますが、コレは絶対に食べなきゃ損っ!と声を大にして言いたいのが「滷味(ルー ウェイ/lǔ wèi)」です。
「え、何その“歯”みたいな漢字?全然どんなものか想像つかないしコワイ・・」「そんな食べ物ガイドブックで見たことないんだけど・・」と怪訝に思ったあなた。安心してください。
この滷味、台湾に遊びに行く友達には必ずオススメするのですが、これまで結構色んな人がチャレンジしてくれています。そしてみんなに感想を聞くと「予想以上に美味しかった!」「台湾で食べたものの中でベスト3に入る〜!」と口を揃えて言ってくれるほどの絶品グルメなんです。
「滷(lǔ)」という日本人には馴染みのない漢字ですが、中国語で「煮込む」という意味があります。つまりこの料理は、簡単に言うと薬膳の沢山入った醤油ベースのスープでさまざまな食材を煮込んだ料理のこと。具材には肉もあり、魚介類もあり、野菜もあり… ということで、日本でいうおでんのような存在に近いかもしれません。
こんな風に店先にずらりと食材が並んでいるのが滷味のお店の特徴ですが、メニュー表があるわけでもないので、オーダーの仕方がよくわからないですよね。
夜市でも昼間の街中でもよく見かけるルーウェイ屋台ですが、一体何のお店か分からず横目で見て素通りしていた… なんて方も結構いるかもしれません。
注文の仕方を知らないとなかなかハードルが高いですが、一度覚えればカンタン! 間違いなく美味しいので、ぜひトライしてみてください!
まず、店先に並んだたくさんの食材の中から、好きなものを選んでトングを使ってザルに入れていきます。
野菜、お肉、キノコ、練り物など、よりどりみどりで見ているだけで楽しい♪
あまりにたくさん食材が並んでいるので、正直何を選べばいいか分からないと思いますが… 日本のおでんを注文する感覚で、直感で好きな食材を選べばOK!
たまに迷っていると、お店の人が「これ美味しいよ~」と指差してくれたりします。私も未だに食材名が分からないものがたくさんありますが、見た目で決めても大抵ハズレなしです。あれもこれも気になって選びたくなりますが、煮込むと結構な量になるので要注意!
食べきれないともったいので、一人で夜食的に食べるなら2〜3品、「ちょっと少ないかな…?」くらいに留めておいてちょうど良いはず。
私のお気に入りは、練り物系、マコモ茸、豚耳、葉物のお野菜。台湾人が口を揃えてオススメするのは、インスタントヌードルの「王子麺」です!
食材を選び終えたら、食材の入ったザルとトングをお店の人に渡します(この時にお店の人が量を調整するために食材を足してくれることも)。お店の人がザルの中身をチェックした後、値段を伝えてくれるのでその場で支払います(先払いor後払いはお店によるかも)。
中国語が分からない場合は、紙に「多少銭?(=いくら?)」と書いて見せて、そこに料金を書き加えてもらっても良いかもしれません。食材ごとの料金表がないので不安になりますが、だいたい二人分で150元=500円前後ぐらいのことが多いです(安い〜〜!)。
お会計が済んだら、お店の人が調理を始めてくれます。煮込んでいる間はその場で待つことが多いので、整理番号などを伝えられたら覚えておきましょう(お店によっては番号を使用しないケースもあり)。
調理している様子を見ているのも楽しいもの! お店の人が、先ほど渡した食材を一口サイズに切ったあと、醤油ベースの特製スープでぐつぐつと煮込みます。
出来上がったら番号で呼ばれるので、手を挙げるなどしてアピールしましょう。
番号を使用しないお店では、注文した食材を読み上げられることがありますが、そんなの言われても自分のものかどうか分からないよ… という方は、自分の選んだものが鍋のどの場所に投入されて、いつ引き上げられたかをウォッチしていると安心です(笑)。
私は自分のかどうか自信がない時は、周囲の様子を伺いつつ、誰も出てこないようであればお店の人に近づきます(笑)。すると、だいたい「あぁ、あなたのだよ」といった感じで教えてくれるので何とかなります。
これもお店によりますが、調理が済んだあとに「店内で食べるか、持ち帰るか」を聞かれることもあります。店内の場合は「内用(ネイ ヨン/nèi yòng)」、持ち帰ってホテルなどで食べる場合は「外帯(ワイ ダイ/wài dài)」と言います(店内だとお皿に盛ってくれて、持ち帰りだとビニール袋や紙の容器に入れて渡してくれます)。
またこのタイミングで、「辣不辣(ラー ブラー/là bú là)?」「要辣媽(ヤオラーマ)?」などと、辛い調味料がいるかどうかも聞かれることが多いです。
辛くしたい場合は「大辣(ダー ラー/dà là)」、少しは「小辣(シャオ ラー/xiǎo là)」、辛いのがダメなら「不辣(ブー ラー/bú là)or 不要(ブー ヤオ/bú yào)」と言ってくださいね。
中国語に自信がない方は、あらかじめ「内用、小辣」などと書いた紙を店員さんに渡しておくのもおすすめ。最後にネギなどの薬味と、タレをかけたら完成―!ちょっとスパイシーな香りに胃袋が刺激されます♡
このルーウェイ、味を例えるのがなかなか難しいのですが、醤油ベースで甘辛い、お酒がすすむ濃いめの味付けです。煮込むスープの中には八角も入っていますが、意外と漢方っぽさは感じられないし、八角が苦手な人でも大丈夫だったと言っていましたよ~。パクチーは入っていません。
私がいつも行くのは、師大夜市にある「燈籠滷味」というお店。赤提灯が目印の人気店です!
台北MRT「台電大樓駅」の3番出口を出たら右に向かい、一つ目の角をまた右に曲がって、とにかくひたすら真っ直ぐ進みます。セブンイレブンを過ぎ、さらに進んで屈臣氏(ドラッグストア)を過ぎたすぐ右手角にあります。
人気店なのでだいたい夕飯時にはお客さんで混みあっているので、左側から列に並んで食材を選んでいきましょう。ザルを渡してから煮込んだ後呼ばれるまで、10~15分くらい待つことが多いです。
ちなみに、左隣にあるドリンクスタンド「BoBa Tea」で1人1杯ドリンクを購入すると、地下にあるテーブルで“内用”でゆっくり食べることができます。
なかなか日本のガイドブックにはなかなか載らない台湾グルメ「滷味(ルーウェイ)」ですが、一度食べたらやみつきになること間違いなし!
小籠包やマンゴーかき氷、タピオカミルクティーなどは日本でもあちこちで食べられる時代。だからこそ、せっかく台湾に行ったら、“滷味”のように台湾でしか食べられない屋台グルメをぜひ味わってみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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