2020.5.16
こんにちは、キュレーターのれいちぇるです。
一年中温暖な気候で冬も過ごしやすい台湾ですが、その反面、常に悩まされているのが、虫問題!
領土の北半分は亜熱帯、南半分は熱帯地域に区分される台湾では、蚊も一年中飛んでいるため、季節や場所に関係なく虫除け対策はかかせません。蚊にさされやすい体質の私の経験上、台湾の蚊は日本より元気で大きく、さされると赤く腫れたり水ぶくれが起きたり、さらに痒みが数週間続くことも…。
また台湾人も恐れるのが俗称「小黒蚊(シャオヘイウェン/xiǎohēiwén)」と呼ばれる吸血性の虫。蚊によく似た虫ですが、ゴマよりも小さいミクロサイズで対策が難しく、これにさされるともう地獄のような痒みと腫れが続いて、ひどい場合には病院行きということにも…!
実際、私も花蓮へ行った際に、手足を小黒蚊にさされまくり、とんでもない状態になってしまいました…。(泣) その辛さをinstagramに投稿したところ、なんと同じ被害に遭った日本人旅行客の方が大勢いることが判明! せっかくの台湾旅行でこの虫さされに遭えばトラウマになりかねない! だけど、意外にもガイドブックには書かれていないことが多いので、今回の記事では台湾へ行く際にぜひ知っておきたい台湾の虫除け対策についてお伝えします。
みなさん冬の台湾旅行で「冬なのになんで蚊がいるの?」と思ったことはありませんか? 日本だと蚊は夏のイメージですが、南国台湾では違います! 彼らは冬でも元気に生息しているのです…(恐怖…!)
その生息地は草むらや山間部など自然が多い場所に限らず、都会の街中でも普通に飛んでいます。刺されやすい体質の人は季節問わず虫除け対策をするのがおすすめです。実際、台北の公園や夜市などで虫に刺されて、後々なかなか腫れと痒みがひかず大変だった、という声も多く耳にします。
台湾で使われている蚊除けは、昔は日本と同じく蚊取り線香などを使っていましたが、最近では電気式の蚊取り器が一般的です。ホテルや民宿のフロントで貸し出していることが多いので、必要な場合は聞いてみてくださいね。
中国語で蚊は「蚊子(ウェンズ/wén zi)」、電気式の蚊取り器は「電蚊香(ディエンウェンシャン/diàn wén xiāng)」と呼ばれます。
また、台湾の家庭なら必ず一台は備えている! と言われているのが蚊取りラケット。中国語では「電蚊拍(ディエンウェンパイ/diàn wén pāi)」と呼ばれています。
プラスチック製のラケットに、ボタンを押すと電流が流れる金網が2、3重に張られていて、それに蚊が触れると退治できるという仕組み。壁の高いところや天井に停まっている蚊を退治するのにはとても便利。かわいい色や形のものもあって、台湾らしいグッズとしても人気が出ています。台湾の生活用品店やスーパー等で売っていて、お値段も200元前後とお手軽です。
その他、虫刺されを未然に防ぐための方法としては、日本と同じく、蚊除けスプレーや虫除けパッチなどが主流。ドラックストアやコンビニ、薬局などで購入できます。
なお、蚊を媒体として感染する伝染病として有名な「デング熱」は、台湾ではそこまで一般的には広がってはいないものの、夏場に流行することがあるので、こちらもやはり注意が必要です。
そして台湾旅行中に通常の蚊以上に注意を呼びかけたいのが、台湾で一般的に「小黒蚊(シャオヘイウェン/xiǎohēiwén)」と呼ばれている虫! こちらが小黒蚊と普通の蚊の大きさの比較図です。実物の小黒蚊を見てみたい方は画像検索などしてみてくださいね。
出典:https://health.gvm.com.tw/article/66327
これは正確には蚊ではなく、正式名称は「台湾鋏蠓(Forcipomyia taiwan)」と呼ばれる吸血性の昆虫です。日本統治時代の1913年に、日本の昆虫学者の素木得一氏が台湾中部で発見して命名したと言われています。
”小黒蚊” という俗称のとおり、黒くて とっても小さい虫。大きさはゴマ粒よりも小さく約1.4mmほどしかありません。 生息地域としては、もともと台湾東部の花蓮や台東、中部以下の南部だと言われていましたが、今では台湾全土に広がっているようです。水辺や草や木が生い茂っている場所では特に注意が必要です。
調べたところ、日本にもヌカカと呼ばれるハエ目の小さい虫がいるようで、台湾の小黒蚊はこれに似ています。
小さな虫ですが、決して侮るべからず!! 蚊のようにぶ〜んと飛んでいる音はなく無音、また刺されても痛みもなく、ミクロサイズなため皮膚に止まっていても気がつきにくいのが欠点。少しの隙間でも入りこめてしまうので、防ぐのも簡単ではありません…。
刺されたときの特徴としては、刺されてすぐに反応が出る場合だけでなく、少し経ってから赤くなって腫れてくる遅延反応型も多くみられること。そして、その痒みは本当に強烈です。個人の体質によりますが、だいたい1週間以上、場合によっては一ヶ月以上、腫れと痒みが続きます。
私が先日花蓮に行ったときは、おそらく滞在1日目からさされていたはずなのですが、2日目からポツポツとアレルギー反応が出だして、その日の夜には痒さのあまり眠れなくなるほど悪化。翌日に慌てて塗り薬を塗ったものの、一日中強烈な痒さが止まらず、腫れもどんどんひどくなりまさに地獄でした(泣)。
特にひどかったのが足首を中心としたふくらはぎと腕全体。自然の多い場所で、足首を狙われる人が特に多いようです。一緒に行動していた台湾人の友人達はみんな何ともないのに、私だけが悲惨な状態に…。これもよく聞く話なので、日本人は特に小黒蚊に弱いのかもしれません…。
小黒蚊の対策として一番有効なのは、長袖長ズボン等を着て肌を極力ださないようにすること!蚊と違って小黒蚊の口器は短いため、服を通してさされることはありません。…とはいっても、真夏の台湾で長袖長ズボンはなかなかキツイですよね。
そこで、虫除けスプレーが考えられますが、普通の虫除けスプレーではあまり効き目がみられないこともあります。台湾のドラッグストアやコンビニ、スーパー、薬局などでは小黒蚊向け虫除けスプレーが販売されているので、こちらを活用するのがオススメです! パッケージに「小黑蚊」と書かれているか確認してくださいね(ドラッグストアには子供用の小黑蚊向けスプレーもあります)。
台湾好きさんたちに聞いたところ、とにかくこまめにスプレーをする、虫除けパッチ(シール)を貼る、蚊専用の殺虫スプレーを携帯するなどの対策が中心でした。
悲しくも刺されてしまったという場合には、ひどくならないようにすぐに応急処置を!
台湾の皮膚科の先生に言われたのが、まず細菌感染を防ぎ、跡が残らないようにするためにも、なるべく掻かないようにするのが大切。患部を水や氷で冷やすとアレルギー反応が抑えられ、痒みも少しやわらぎます。肌が乾燥しすぎてもダメだそうなので、保湿にもご注意を。
台湾で虫さされ時の痒み止めとしてよく使われているのが「白花油」という万能アロマオイル! スーッとする清涼感のあるオイルでレトロなパッケージがかわいく、台湾のお土産としても人気です。
私が小黒蚊にさされたときも、台湾の友人から塗ると気持ちいいよ! と白花油を貸してもらいました。
また日本でよく見るおなじみの痒み止めもドラックストアで売っているので、使い慣れたものがいいという方は探してみてくださいね。
それでもなかなか腫れと痒みがおさまらない場合は、薬局で炎症を抑える軟膏を購入するのがオススメです。薬剤師さんに患部を見せながら虫さされに効く薬がないか聞いてみてください
以下の中国語をメモなどに書いて見せてもOKです!
我有被蚊子(小黑蚊)叮咬了很嚴重,有什麼有效的藥嗎?
(蚊にひどくさされてしまったのですが、何か効く薬はありますか?)
それでもダメな場合は、早めに皮膚科に行って、内服薬を処方してもらいましょう! 日本人旅行客がよく行く「台北馬偕医院(台北馬偕醫院)」は日本語が通じる医師も在籍していて、皮膚科もあります。
私も何を塗ってもなかなか効かず、つい掻きむしってしまう状態だったので、病院でかゆみ止めの飲み薬を処方してもらいました。
アレルギー反応がひどい人だと、熱が出たり、全身アレルギー反応が出たりして、注射を打ってもらうこともあるようです。蚊だからと決して軽く考えないで、ひどい場合はすぐに病院へ行かれることを推奨します!
以上、今回は台湾旅行の際に特に気をつけたい虫刺されの症状と対策についてご紹介しました。せっかくの台湾旅行で慣れない虫さされで苦労しないよう、十分に対策を行った上で台湾滞在を楽しんでくださいね〜!
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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