2019.7.17
台北から国内線で約50分。大小複数の島々から形成される「馬祖島」は、中国大陸までわずか10km弱の位置にあり、台湾本島とは異なる独自の文化が息づく場所です。
中でも「北竿」にある「芹壁村」は、馬祖の伝統的な建築を活かした 民宿やカフェなどが立ち並ぶ人気観光スポットのひとつ。 その中心部にある 「芹壁老時光」は、 2階建ての広々とした空間を貸し切りで利用できる民宿です。 眼下に広がる海を眺めながら、ゆるりと贅沢なひと時を過ごしてみませんか?
幾重にも積み上げられた石壁に、赤褐色の瓦屋根。 馬祖の伝統的な家屋が立ち並ぶ「芹壁村(チンビーツン/qínbìcūn)」一帯は、台湾を飛び越えてまるでヨーロッパにでも来たかのような、不思議な感覚を覚えるところ。
左手に海を眺めながら舗装された道を歩いていくと、パラソルが並ぶ一角が。 ここに「芹壁愛情海」と「芹壁老時光」の2つの民宿を営むお店の入口があります。
こちらは宿泊の受付のほか、カフェスペースとしてドリンクや軽食も提供しているため、昼間は多くの人でにぎわっていました。 またカウンターには、色鮮やかな馬祖オリジナルキャップなどの 小物も並んでいましたよ。
今回宿泊したのは、1棟貸しスタイルの「芹壁老時光(チンビーラオシーグアン/qínbì lǎoshíguāng)」。キーを受け取り石畳をさらに進んでいくと、壁沿いにシンプルな網戸付きのドアが見えてきました。 正直、外観からは中の様子は全く想像がつきません…!
ドキドキしながら扉を開けると、正面にソファーセット、左手にベッド2台とTVが置かれた落ち着きのある空間が広がっていました。 レトロな雰囲気の中に、北欧調のインテリアが見事にマッチしています。
お部屋の中にはポットやマグカップ、スリッパ、ハンガーなど一通りのものは揃っています。 ドライヤーが二台置いてあるところも、女子旅には嬉しいポイント◎。
バスルームも清潔に保たれています。シャワースペースに扉はついていませんが、 トイレや洗面台との間に仕切りがあるので、水が飛び散るようなことはありません。 気になるお湯の温度も水圧も問題ありませんでしたよ~!
さらに階段を上って2階へ。こちらにもソファーセットが置かれたリビングがあり、 お菓子をつまみながら団らんするも良し、ゆったりと荷物を広げるも良し。自由にのびのびと過ごすことができます。
2階には寝室が二部屋あります。ベッドはそこまで高さはないので、小さなお子様でも比較的安心。 夜は人通りもなく静かなので、ゆっくり休んで疲れを癒やすことができました。
手作りのホットサンドに加えて、新竹から特別に仕入れている饅頭(=蒸しパン)、新鮮なフルーツがワンプレートになった朝食をいただけます。 外に置かれたテーブルで食べることができるので、お天気の良い日は青い海と街並みを両方楽しめますよ。
ちなみに朝は観光客がほとんどいないので、 人目を気にせず色々な場所で写真撮影ができちゃいます。 異国情緒あふれる素敵な風景に、SNSのアイコンにした瞬間「これどこで撮ったの!?」と聞かれること請け合いですよ〜!(笑)
また、この一帯にはあまり見慣れない装飾もたくさんあります。馬祖の守り神であるカエルに、壁にピタっとくっついた魚・・・。 足元ばかり見ていては気がつかない、彼らの姿をあちこち探しながら散策するのも楽しい〜!
ちなみにこの魚、単なる飾りではなく、実は雨が降った時に水を排出する役割も担っているんです(口からザバァーッ・・!笑)。 もちろん雨が降っている時にしか見られない光景なので、お天気が悪かったとしても落胆せずに、その天候ならではの楽しみをぜひ見つけてみてくださいね。
「馬祖北竿空港」または「馬祖北竿白沙港」から車で約8分。無料送迎サービスを行っているので、事前に到着予定時間を伝えてぜひ利用しましょう。
芹壁村内にはピザやワッフル、軽食などを提供するお店があるので、宿周辺でのんびり過ごしたい時には便利です。 その他、空港近くには地元の方オススメのレストラン「龍和閩東風味館」や、馬祖名物「魚麺」が食べられるお店などがあります。 台湾本島ではなかなか見かけない馬祖グルメがたくさんあるので、ぜひ色々と堪能してくださいね! (閉店時間がかなり早いので、事前に営業時間を確認しておいた方がベターです)
また、馬祖といえば、海が青く光って見える「藍眼淚(青の涙)」も有名です。毎年春~夏にかけて、海面が光り輝く現象で、その要因には諸説あると言われています。日没後の19:00~20:00頃が鑑賞のベストタイミング。ビーチのほか、北竿橋仔港近くにある「星漾海景民宿」の前から出ている船で見られることもあります。 4月末頃からシーズンが始まりますが、水温が高くなるほど青っぽく見えるそうなので、夏場に行かれるのが良いかもしれません。
出典:馬祖北竿藍眼淚粉絲團
自然現象なので、見られるかどうかは運次第! さらに馬祖では、春先〜初夏にかけてよく濃霧が発生します。
それにより、フライトがキャンセルになることもしばしば・・・。私自身、乗るはずの飛行機が台北から来ず、延泊を余儀なくされてしまいました(涙)。
2〜3日帰れないこともざらにあるようなので、余裕をもった旅程を組まれることをオススメします!
馬祖の伝統が色濃く残る民宿を拠点に、ぜひいつもの台湾旅行とはひと味もふた味も違った離島体験を♩
「芹壁老時光」は一日一組限定、一棟貸切タイプの民宿です。2名から6名まで宿泊できます(宿泊人数によって価格は変動します)。
★ さらに沢山の写真をチェックしたい方は Dear b&b へ ※1階の配置がやや変わっています
朝食つき、オーシャンビュー、リビングルームあり、シャワールームあり、ベッドは1階に2台、2階に4台あり
Dear b&b とは?
Dear b&b は、台湾各地の厳選した民宿を紹介する台湾発のサービスです。 女性の運営メンバーたちが旅行客の視点で「安心・親切・おもてなし」を軸に、施設やオーナー、周辺環境までを細かく評価し、選び抜かれたとっておきの民宿だけを紹介しています。現在はHowtoTaiwanと提携し、日本語での問い合わせに対応しています。
http://dearbnb.com (中国語のみ)
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