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7月26日より日本公開! 台湾映画『台北アフタースクール』藍正龍(ラン・ジェンロン)監督インタビュー

2024.7.9

第36回東京国際映画祭、台北映画祭2023 上映作品の台湾映画『台北アフタースクール』(原題:成功補習班)が、2024年7月26日(金)よりシネマート新宿他にて公開決定! 公開を記念して、藍正龍(ラン・ジェンロン)監督のインタビューをお届けします。

7月26日より日本公開! 台湾映画『台北アフタースクール』藍正龍(ラン・ジェンロン)監督インタビュー

第36回東京国際映画祭、台北映画祭2023 上映作品の台湾映画『台北アフタースクール』(原題:成功補習班)が、2024年7月26日(金)よりシネマート新宿、他、長野千石劇場、シネマート心斎橋、京都シネマなどにて公開されます!

監督の藍正龍(ラン・ジェンロン)が、自らの恩師であり友人のミッキー・チェンをモデルに描いた本作は、様々な事情を抱えて生きる現在から、輝かしい青春時代を思い出す形で描かれる青春回顧録です。

7月26日より日本公開! 台湾映画『台北アフタースクール』藍正龍(ラン・ジェンロン)監督インタビュー

青春時代に誰もが悩みを抱えていたであろう恋愛や家族、友情といったテーマについて探求しながらも、高校生らしい悪ふざけや日本文化の影響を感じさせる演出、レスリー・チャンの「Monica」に合わせて踊るシーンなど楽しめる要素も多々あり、見どころ満載の一作となっています。

藍正龍監督にインタビューをさせていただきました!

7月26日(金)シネマート新宿での劇場公開に先駆けて、本作品を鑑賞させていただいた上で、藍正龍(ラン・ジェンロン)監督にメールインタビューを行いました。本作をより深く楽しみたい! という皆さん、ぜひご覧ください。

ラン・ジェンロン監督

ー 物語のモデルとなっている陳俊志(ミッキー・チェン)さんは藍正龍(ラン・ジェンロン)監督にとってどのような方でしたか?

俊志先生は私にとってどのような人なのだろう…。彼とは、1993年に、「成功補習班」という塾で出会いました。出会った当初、彼は私たちの英語の先生でしたが、日々交流を重ねるうちに、彼のことをお兄さんのような存在に感じるようになり、彼も私たちにとても親切にしてくれました。

それから時間が経ち、私たちは仕事に就き、人生の大小さまざまな出来事に一緒に立ち向かいました。彼は私たちの成長を見守ってくれたと言えます。私にとって、彼はとても素晴らしい英語の先生であり、とても偉大な人生の恩師でもあり、私の人生においてとても大切な友人でもあります。

ー 今作の魅力はなんと言っても三剣士と陳思(チェン・スー)、4人の男女の青春です。
張正恒(チャン・ジェンハン)のモデルは藍正龍監督だと思われます。塾で火薬のケーキを燃やしたり、これが100%実話なら監督はかなり悪ガキですが(笑)、実体験と創作されたものはどのぐらいの割合で含まれていますか? ご自身の青春期について、少し教えていただけると幸いです。

私は塾ではかなりやんちゃでした。しかし、私の実体験と映画の内容はかなり違っていて、割合で言うと実体験が30%で、創作が70%といったところでしょうか。私の青春は、うーん、まあごく普通でした。大人になってから塾での思い出を振り返ると、人生で最高の友人に出会えたと思います。

みんながお互いを知り、そして大切にし合うその関係を懐かしく思い、『台北アフタースクール』の物語を作ろうという気持ちが生まれました。

7月26日より日本公開! 台湾映画『台北アフタースクール』藍正龍(ラン・ジェンロン)監督インタビュー

ー 今作ではセクシー女優の飯島愛が物語中に登場します。そのほかにも部屋の壁のポスターに中山美穂がいたり、90年代の日本の女性芸能人が何人か登場します。監督ご自身の青春時代、日本のポップカルチャーや映画・ドラマなどはどのような影響を与えましたか?

1990年代、日本文化は、台湾に大きな影響を与えました。誰もが日本のポップカルチャーが大好きで、テレビドラマや映画は私の世代、つまり30年ほど前の若者たちに影響を与えました。当時の私たちは、愛への憧れを持っていて、流行しているものをすべて手に入れ、愛したいと思っていました。

私自身も憧れていて、あの当時の日本のポップカルチャーの中で生きたいと願っていました。

ー ニューヨーク、パリ、香港のような偉大な都市は偉大な映画の舞台となってきました。ご自身も居住され活動されている台北について、映画の舞台として、あるいは暮らす場所としての台北の魅力を教えてください。
また、物語の舞台となった90年代と、現在の台北ではどのような変化があるでしょうか?

台北は本当に多様な都市で、様々な文化交流があります。私は台北の一番の魅力は、小さい街なのにたくさんの人が住んでいるということだと思います。そして、小さな路地と大通りなど、風景と時代とのギャップがまだ残っているような気がして、そのギャップこそがとても美しいと思うんです。均一で整然とした場所ではなく、先進的な道路もあれば、懐かしい路地もある。

台北には、歴史的価値のあるモニュメントや建造物が数多く残っており、それらを味わうこともできます。台北にお越しの際は、是非訪れてみてください。

7月26日より日本公開! 台湾映画『台北アフタースクール』藍正龍(ラン・ジェンロン)監督インタビュー 『台北アフタースクール』撮影中。監督が、詹懷雲(中央)と、邱以太(左)と議論する様子

◆ インタビュー協力:楽園の地図

『台北アフタースクール』予告編&あらすじ

1994年、台北の予備校「成功補習班」に通った3人組、チャン・ジェンハン、チェン・シャン、ワン・シャンハー。イタズラ好きな彼らは、予備校で“成功三剣士”と呼ばれた問題児。卒業後それぞれの人生を送っていた3人は、入院中の恩師、シャオジー先生のお見舞いを機に久しぶりの再会を果たす。先生の言葉をきっかけにかつての予備校へ足を踏み入れると、そこに残された青春に触れ、懐かしい日々が次々と蘇ってくるのだった——。

高校3年、大学入試まで残り約1か月。成功補習班に新たな代理講師が着任してくる。—— それが彼らの人生を大きく変えることになる、シャオジー先生との出会いだった。枠にとらわれない授業で、生徒たちに寄り添い、心を掴むシャオジー先生。自分らしく生きる先生と過ごすうちに、3人それぞれが自分自身と向き合い、本当の自分を見つめ直していく。

作品情報

7月26日より日本公開! 台湾映画『台北アフタースクール』藍正龍(ラン・ジェンロン)監督インタビュー

【関連リンク】
公式ウェブサイト:https://x.gd/i2PnQ
公式Xアカウント:@afterschool0726

【CAST・STAFF】
監督:藍正龍(ラン・ジェンロン)
出演:詹懷雲(ジャン・ファイユン)、邱以太(チウ・イータイ)、巫建和(ウー・ジエンハー)、林奕嵐(シャーリーズ・ラム)、侯彥西(ホウ・イェンシー)

2023 年/台湾/シネスコ/5.1ch/118 分/中国語/原題:成功補習班
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