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台灣指南

台湾基本情報まとめ – 台湾行きが決まったら、まず知っておきたいこと

2016.8.17

台湾に行くと決まったらまずは読んでおきたい!台湾の基本情報をざっくりご案内。台湾ってどんなところ?台湾人ってどんな人?交通や通貨、マナーなど、ダイジェストでご紹介します。

正式名称は中華民国(台湾)ですが… 台湾は台湾!

そもそも台湾って国なの?と思われる方もいるかと思いますが、実際には中華民国(台湾)とされていて、台湾人のパスポートに載っている国籍は「中華民国」です。

しかし「あなたは中国人ですか?」と聞くと、「いいえ、私は台湾人です」という答えが必ず返ってくるほど、中国とは別の独立国家としての意識が強い台湾人。中国と同じ国として扱われるのをとても嫌い、一般的に中国のことは「大陸(ダールー)」と呼んで区別しています。なので、台湾は台湾!台湾人を前にして、中国と同じ国と扱うのは要注意です。

台湾基本情報まとめ - 台湾行きが決まったら、まず知っておきたいこと

ちなみに、台湾の別称は「フォルモサ(Formosa, 福爾摩沙)」。これはポルトガル語で「美しい島」という意味を指していて、16世紀半ばに初めて台湾沖を通航したポルトガル船のオランダ人航海士が、その美しさに感動して「Ilha Formosa(美しい島)」と呼んだことに由来するそう。

大きさは九州ほど、エリアごとに特色のある台湾

台湾といえば、台北!というイメージは強いですが、日本の九州とほぼ同じ大きさと言われる台湾。島の北部から、タテに台北、台中、台南、高雄と大きく分かれていて、台北から台南までの距離は、新幹線で約1時間45分ほどです。

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南部には、墾丁(ケンティン)と呼ばれる最南端のリゾート地があったり。一方、東部へ行くと、世界遺産の太魯閣(タロコ)が有名な花蓮(ホァリエン)や、台東から船に乗って行く離島、緑島(リゥタオ)など、世界中から観光客が集まるスポットもあります。

台北だけではなく、それぞれの地方によってそれぞれの文化が色濃く残っている「台湾」という島。

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最近は台湾全土を自転車で一周する「環島(ホアンダオ)」というアクティビティも大人気だったりと、実はとても気軽に、台北の都会とは全く違う雰囲気にアクセスできちゃうのです。

公用語は中国語、南部に残る台湾語文化

台湾の公用語は中国語(普通語)ですが、南部へ行くほど、現地語である台湾語の文化が色濃く、特に年配の方になると日常的に台湾語が使われていることもあります。日本に統治されていた歴史があるために、台湾語の中のいくつかの表現は日本語と同じものも。

例えば…

  • 運転手さん=ウンチャン
  • おじさん=オジサン
  • おばさん=オバサン
  • おでん=オデン

統治時代の背景もあって、日本語を上手に話される高齢の方も多いのですが、もちろん高齢の方だけではなく、若者にとっても日本文化や日本語は馴染みが深く、英語を学ぶ人が多いのと同じように、日本語を学び、話せる人が多いのも特徴。台湾で日本語を話していると、日本語で話しかけてくる台湾人と出くわすことも多いはずです。

目的別のベストシーズン、梅雨と旧正月には要注意!

一年を通じて比較的日本よりも温かい台湾ですが、5月下旬からは日本と同じように長い梅雨に入ります。7月に入るとそこから8月にかけては、猛暑の夏に突入!台風も多いので油断はできませんが、大体この5月〜8月末にかけてが、台湾特産のマンゴーが堪能できるシーズンです。

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一年を通じて雨の多い台湾。折り畳み傘を持っていくと助けられるはずです(現地でも沢山売ってます!)。

一方、冬場は日本ほどではないけれど、意外と冷え込みます。台湾には温泉もあるので、そうした台湾の温泉めぐりをするなら冬場がおすすめ。また年末年始は、台湾のランドマークタワーでもある〈台北101〉で、ビルから花火が吹き出す豪快なカウントダウン花火があるので、それを目当てに行く人も。

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年間を通じて、比較的快適に過ごせる台湾ですが、唯一注意するとしたら、毎年の旧正月のシーズン(暦によって毎年変わりますが、2月初旬〜中旬の時期)
※毎年の旧正月の正確な日付はWikipediaにも載っています。
台湾では誰もが里帰りして過ごすため、飛行機チケットが取りにくかったり、お店も閉まってしまうことも多いので要注意です。

多数のLCC就航で、直行便が片道4,000円台から!

台湾へは、現在全国の空港から多数のLCCが就航しています。現在は成田発ならバニラエア、スクート、タイガーエアの3社が運行。関空はジェットスター、Peach、さらにタイガーエアも。

LCCの場合は、預け荷物は別料金という便もあるので注意が必要ですが、日本の各空港から台北へのフライトは約3時間。時差は、日本よりも1時間遅いだけなので時差ボケ知らず。週末旅でも気軽に行けちゃいます。

と言いつつ、台湾に何度も訪問している、HowtoTaiwanキュレーターズのお薦めは、〈羽田空港 → 台北・松山空港〉の早朝便でもあるチャイナエアライン。金額は往復で2万円〜と安い上に、都内からのアクセスの良さ、午前着の往路便・夜到着の復路便、機内での台湾エンタメの充実っぷりなど、週末台湾旅行にはピッタリです。

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現在、台北には2つの空港があり、台北松山空港(台北中心部にある空港、主要駅の台北駅までは地下鉄で15分ほど、日本でいうところの羽田空港)と、桃園国際空港(台北中心部へは高速バスで1時間ほど、日本でいうところの成田空港)と分かれています。(間違えないように要注意!)

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到着してすぐに遊べる&交通が便利だということを考えると、圧倒的に松山空港がオススメなのですが、LCCの各便は、桃園国際空港に到着することが多いので、必ず確認をした上で、スケジュールを組み立てましょう!

台北市内の交通は、MRT・捷運(地下鉄)で

台北市内はMRT(地下鉄)が通っているので、観光客はMRTを使った移動、またはタクシーやUber(ウーバー)での移動が便利です。台北市内のMRTは路線もとてもシンプルで、標識などもわかりやすいので安心。タクシーも初乗りが80元(約240円)、Uber(ウーバー)であれば初乗りは60元程度(約180円)とかなり安いので、車での移動でも全く問題ありません。

(台湾のUberは、2017年2月時点でサービス業務の休止を発表しましたが、二転三転あり、2017年7月時点では全サービスが利用できるようになっています)

また市内には「U-Bike」という自転車のレンタルも。こちらは一度借りたら30分までは10元(約30円)という安さで、今ではすっかり台湾民の足となっています。街の至る所に、借りる・返す駐輪場があるので、好きな場所で借りて、好きな場所で返却することが可能です。

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ざっくり「×4弱」すればOK、台湾元の換算の仕方

台湾の通貨は台湾元(ニュー台湾ドル)。日本円にすると、大体1元=約3.5〜3.8円。なので、台湾での値段を見たら、頭の中でざっくり「×4弱」してみてください。もちろん、時期によってレートも違うので、最新のレートはこちらから確認を。ところで台湾は物価が安いイメージですが、日本の製品は、日本よりもちょっと高いぐらいなので要注意。また観光客向けのお店などは、日本よりもちょっと安いぐらいです。一方、タクシーや現地のローカルご飯、地下鉄(MRT)などはかなり安い!

よほど贅沢しなければ、3泊4日、3万円ぐらいのお小遣いで十分足りちゃうと思います(お土産とか宿泊費は除いてね)。両替は現地の空港でするのがオススメです。

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物価のイメージ:

  • ミネラルウォーター 20元
  • スターバックスのコーヒー 80元
  • コンビニで買う缶ビール 35元
  • 地下鉄(MRT)初乗り 20元
  • タクシー初乗り 70元
  • (観光客向け)鼎泰豊の小籠包 10個 200元
  • (ローカル向け)食堂の小籠包 10個 100元

その他、台湾ならではの注意点!

海外旅行慣れしている方なら、驚くようなことは無いと思いますが(むしろ台北近辺はとても綺麗で、日本と変わらない感じ)、挙げるとしたらこんなところ。

  • ・トイレの紙を流すのはNG
  • ・水道水の飲用はNG
  • ・地下鉄やバスでの飲食はNG(飲み物やガムもダメ)
  • ・歩きタバコはNG
  • ・お土産にフルーツや肉製品はNG
  • ・電源プラグは日本と同じで大体OK
  • ・現地の屋台や飲食店のほとんどは飲み物持ち込みがOK

恐らく、日本人が台湾へ行って最も苦労するのは、トイレの紙問題かも。
水圧が弱いため、使用した紙は備え付けのゴミ箱に捨てるというルールがあります。どんなに高級なデパートの綺麗で清潔なトイレでもこのルールだから、毎回ギャップに驚いてしまう… はやく流せるようになってくれないものか…

だけど、台湾に行って、日本に帰国したときの「トイレットペーパーを流せる喜び」といったら!日本のトイレの水圧に感謝するための儀式だと思って、このルールは徹底しましょう。

お節介天国・台湾 「台湾の一番美しい風景は、人」

台湾の魅力にハマる人がそろって言う言葉、それは「台湾はとにかく人がいい!」
実は「台湾の一番美しい風景は、人」と呼ばれるほど、台湾の人たちはとても温かく、遠くから来る人を情熱的に歓迎し、何かと世話焼きな一面があります。

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こうした温かく親切なお国柄も、いくつもの国に占領された歴史を持ちながらも、互いに支え合い、助け合うことで発展してきた過去があるからこそ。どこへ行っても喋りかけられたり、ちょっと道を聞いただけでも「連れていってあげるよ!ついでに一緒にご飯食べよう!」と誘われたり、とにかく人懐こいのが台湾人。

お店を出るときは、店員さんは老若男女問わず「バイバイ〜」と声をかけます。お客さんも「謝謝バイバイ〜!」と。そして「また遊ぼう」なんて言おうものなら、「じゃあ明日ね!」と返ってくるぐらい、フレンドリーで、社交辞令も通じません。

そんな人の温かさが残る場所、それが「台湾の一番美しい風景」そのものなんです。

苦手意識を持たずに、日本との違いを楽しもう!

色々書きましたが、台湾を楽しむコツは、とにかく苦手意識を持たないこと!(笑)

空港に降り立った瞬間に感じるムワッとした蒸し暑い空気、
親切なあまり、時にお節介にも思える台湾人の明るくグイグイとした温かい気質、
夜市に広がる臭豆腐の匂い、台湾お馴染みのバイクの群れ、
本屋さんではぺったり床に座って本を読んじゃう台湾人の自由さ。

どれも日本では感じられなかったり、見られなかったりする光景ですが、こうした違いを乗り越えた先にあるのが台湾のディープな魅力。

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台風で曲がってしまった郵便ポストですら「萌えポスト」として人気観光地にしてしまう、自由な台湾人ですから(笑)。

郷に入っては郷に従え。
「そこがいいんじゃない!」を合言葉に、あまり細かいことは気にせずに、思いっきり楽しみましょう!

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